2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 光通信工学 | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 杉江 利彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J62A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 光通信システムは、ブロードバンドサービスを支えるネットワークを構成する上で不可欠である。この講義では、現在及び将来の光通信システムと光ネットワークを理解するのに必要な光通信の原理から、要素技術、システム構成と設計、光ネットワークについて説明する。さらに、今後一層の発展が予想される光超高速技術、波長多重技術(WDM)、ファイバ・ツウ・ザ・ホーム(FTTH)、フォトニックネットワーク・次世代ネットワークについても講義する。講義を通して、光システムの基本的な構成や設計が行え、各種方式と主要技術を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
通常の講義のほか、授業の中で演習、レポートの作成を行う。 |
履修条件 | 電磁気学、光エレクトロニクス、通信方式に関するの基礎知識。 |
授業計画
第1回 | 光通信の原理と光システムの概要 |
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第2回 | 光の伝搬(光線、光ビーム) |
第3回 | 光ファイバ(種類と特徴、モード、伝送特性、光ケーブル) |
第4回 | 通信用光源(LD,LED) |
第5回 | 光検出と雑音(S/N) |
第6回 | 光回路、光集積回路 |
第7回 | 光通信システムの構成と基本設計(最小受信感度、符号誤り率) |
第8回 | 光ディジタル伝送と光アナログ伝送 |
第9回 | 光変復調方式、強度変調/直接検波(IM/DD)、コヒーレント伝送 |
第10回 | 光信号のファイバ伝送(損失、分散、非線形) |
第11回 | 光増幅伝送と中継伝送方式、無中継伝送方式 |
第12回 | 多チャンネル伝送方式(波長多重、SCMと光映像伝送) |
第13回 | 光アクセスシステムと光LAN(FTTH、光イーサ) |
第14回 | コヒーレント光通信方式、将来の光ネットワーク |
第15回 | 将来の光ネットワークサービス |
その他
教科書 |
石尾秀樹 『光通信(セメスター大学講義)』 丸善 2003年
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参考書 |
山下真司 『光ファイバの通信のしくみがわかる本』 技術評論社 2003年
末松安晴、伊賀健一 『光ファイバ通信入門』 オーム社 2006年 第4版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の成績に準拠。 |
質問への対応 | 講義中または講義終了後。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示します。 |
オフィスアワー |
土曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
光通信の技術は、日本の企業や大学等研究機関の先駆的な研究開発により世界をリードしてきました。今日、その成果によりいち早く新しい光サービスが提供されております。皆さんがこれを支える技術を理解し、かつ有効に活用することによって、今後日本経済の牽引役として活躍されることを期待しております。 |