2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 生命有機化学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 仁科 淳良 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L13P L14O |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 生命科学を理解するためには、生物が生産する物質を知る必要がある。生物が生産する物質は大きく一次代謝産物と二次代謝産物に分けられる。一次代謝産物は生命維持に必要で普遍的に存在する物質、二次代謝産物は生命現象に関与しない種固有の化合物である。本科目では一次代謝産物である3大物質群(糖質,脂質,アミノ酸・タンパク質)および核酸の種類、化学的性質や機能,さらには生化学反応の基礎について学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心とした講義形式で行い,各回の授業終了後に演習問題に回答して頂く。 |
履修条件 | 高校レベルの生物、化学の知識を習得していることが望ましい。 指定の教科書を必ず購入すること。 |
授業計画
第1回 | 授業内容の概要説明 |
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第2回 | アミノ酸とタンパク質(1):アミノ酸の酸‐塩基性と等電点・アミノ酸の電気泳動・アミノ酸の立体化学と生物活性 |
第3回 | アミノ酸とタンパク質(2):アミノ酸の化学的性質・ペプチドの構造と性質 |
第4回 | アミノ酸とタンパク質(3):タンパク質の種類・タンパク質の構造 |
第5回 | 糖質(1):糖質の分類・単糖の立体配置 |
第6回 | 糖質(2):アルドースとケトースの立体配置・単糖の環状構造・単糖のアノマー変旋光・単糖の立体配座・主な単糖類・単糖の反応 |
第7回 | 糖質(3):二糖・還元性ニ糖・非還元性ニ糖・マルトース・セロビオース・ラクトース・スクロース、多糖・セルロース・デンプン・グリコーゲン・その他の重要な糖 |
第8回 | 糖質(4):糖質の生合成と代謝:光合成・グルコースの生合成・グリコーゲンの生合成と分解・ペントースリン酸経路 |
第9回 | 脂質(1):脂肪酸とそのエステル・トリアシルグリセロール・ロウ |
第10回 | 脂質(2):油脂・油脂と脂肪酸の化学反応・脂肪細胞 |
第11回 | 脂質(3):細胞膜脂質・リン脂質・糖脂質・細胞膜の構造と機能 |
第12回 | 脂質(4):エイコサノイド・プロスタグランジン・ロイコトリエン・ステロイド |
第13回 | 核酸(1):染色体と遺伝子 |
第14回 | 核酸(2): DNA、RNAの構造と機能 |
第15回 | 核酸(3):セントラルドグマ |
その他
教科書 |
菅原二三男 『マクマリー 生物有機化学 生化学編 第4版』 丸善出版 2014年 第4版
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参考書 |
John McMurry 『マクマリー有機化学(下) 』 東京化学同人 2013年 第8版
太田博道 『これならわかる生物有機化学』 共立出版 2010年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験と授業時間後に行う小テストの成績、出席状況で評価する。定期試験受験には2/3以上の出席が必要。 |
質問への対応 | 随時対応します。即答できない場合はメール等で回答します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館208B号室 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:00 ~ 12:00
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学生への メッセージ |
米国の某大学では、理系文系を問わず、すべての学生に生命科学が必修となっており、生命科学は研究のためだけなく経済活動のバックグラウンドとしても必要な情報と考えられるようになってきました。本科目では生命科学の基礎をすぐれた教科書を用いて習得することを目標にします。生命科学の知識は研究活動だけでなく、実生活でも役に立つはずです |