基礎化学工学Ⅱ (L31O L32O)

日本大学理工学部

2015年理工学部シラバス - 物質応用化学科

設置情報

科目名	基礎化学工学Ⅱ
設置学科	物質応用化学科	学年	2年
担当者	松田　弘幸	履修期	後期
単位	2	曜日時限	水曜1 水曜2
校舎	駿河台	時間割CD	L31O L32O
クラス	A 、 B

概要

学修到達目標	化学プロセスに関するエネルギーおよびエネルギー収支の考え方を理解し，いくつかの実際のプロセス（物理的操作ならびに化学反応操作）におけるエネルギー収支の考え方を学ぶ．
授業形態及び授業方法	板書を中心とした講義形式で行うが，授業内容のより深い理解のため，出席をかねた演習ならびにレポート提出を実施する．
履修条件	・基礎物理化学・基礎化学工学Ⅰの講義で習得した化学工学の基本（物質収支，エネルギー収支，物性の基本）・大問1題を完答するための体力・最後まであきらめない気持ち

授業計画

第1回	講義の概要についての説明を行う．具体的には，エネルギーとは何か，エネルギー保存の法則，化学プロセスにおけるエネルギーなどを概説する．化学プロセスにおけるエネルギー収支の考え方と収支計算の基礎式を説明する．
第2回	均一相でのエンタルピー変化の計算の説明と演習を行う．
第3回	物理的操作をめぐる熱収支の1回目として，熱交換器をめぐる熱収支の説明と演習を行う．
第4回	物理的操作をめぐる熱収支の2回目として，熱交換器における最小冷媒量の取り扱いを解説する．
第5回	相変化におけるエンタルピー変化の計算の説明と演習を行う．
第6回	物理的操作をめぐる熱収支の3回目として，蒸発缶をめぐる熱収支（デューリング線図の使い方を含む）をの説明と演習を行う．
第7回	流体輸送のエネルギー収支の説明と演習を行う．
第8回	物理的操作をめぐる熱収支についての演習（中間試験）を行う．
第9回	化学反応操作をめぐる熱収支に関連して，反応熱の計算法の第1回として，標準生成エンタルピーを用いた標準反応熱の計算について説明し，演習を行う．
第10回	反応熱の計算法の第2回として，標準燃焼エンタルピーの計算について説明し，発熱量についても解説する．
第11回	反応熱の計算法の第3回として，一般の温度における反応熱の計算について説明と演習を行う．
第12回	反応熱の計算法の第4回として，反応物質と生成物質の温度が異なるときの反応熱について説明を行う．また，理論火炎温度の推定についての説明を行う．
第13回	理論火炎温度の推定についての演習を行う．
第14回	化学反応操作をめぐる熱収支についての演習（中間試験）を行う．
第15回	第8回目および第14回目の演習（中間試験）の解説を行う．講義全体についての質問を受け付ける．

その他

教科書	小島和夫，越智健二，本郷尤，加藤昌弘，鈴木功，栃木勝己『入門化学工学』培風館 1996年第二版
参考書	小島和夫『やさしい化学熱力学入門』講談社 2008年第1版
成績評価の方法及び基準	平常試験80%，中間試験5%，レポート10%，授業への取り組み状況5%
質問への対応	講義中・終了後．E-Mailでも可能です．
研究室又は連絡先	物質応用化学科化学工学研究室（駿河台校舎2号館1階215号室）連絡先は授業中に指示する．
オフィスアワー	水曜駿河台 12:10 ～ 13:20 2号館1階215号室
学生へのメッセージ	・講義中の例題の解法や，演習に計算機が必要です．必ず電卓等を用意して下さい．・化学工学の問題は一見すると複雑で，計算量も多いので，苦手意識を持つ学生がたくさんいると思います．しかし，基本的な知識や単純な発想を十分に活用していけば簡単に解くことができるのです．このことを講義，とくに問題演習で示していきます．

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