物理化学Ⅰ (L41B L42C)

学修到達目標	物質を原子や分子の大きさにまで掘り下げ、物質の性質や機能を理解するのに必要な基礎理論を解説します。
授業形態及び授業方法	板書、プレゼンテーションを使用した講義形式で行います。授業中にも例題を扱い、計算方法などの理解をはかります。
履修条件	授業に例題や演習を行うので心配は要りませんが、物理や数学(三角関数や微分積分)の計算ができると理解しやすいです。

第1回	「物理化学I」の概要説明
第2回	原子の構造（１）太陽のスペクトルと黒体放射／Wienの変位則／Planckの公式
第3回	原子の構造（２）光電効果と仕事関数／Bohrの水素原子モデル
第4回	原子の構造（３）水素の原子スペクトル／水素原子のイオン化エネルギー
第5回	原子の構造（４）量子力学の誕生／Schr�・dinger方程式／波動関数
第6回	原子の構造（５）水素原子の波動方程式／エネルギー準位
第7回	原子の構造（６） Pauliの排他原理／Hundの規則／周期表と量子数
第8回	分子の構造（１）ポテンシャルエネルギー曲線／イオン結合と格子エネルギー
第9回	分子の構造（２）共有結合曲線／軌道エネルギーと電子配置
第10回	分子の構造（３）原子価結合法／分子の形／混成軌道
第11回	分子の構造（４）等核２原子分子における分子軌道法／軌道エネルギーと電子配置
第12回	分子の構造（５）異核２原子分子を対象に電気陰性度／電気双極子モーメント
第13回	分子の構造（６）誘起双極子モーメント／分子間相互作用
第14回	発展学習原子と分子の構造について総括する。
第15回	平常試験及びその解説これまでの講義の理解度を筆記試験(60分)により確認し，理解を深める．

教科書	真下清，鈴鹿敢，沼田靖，山田和典著『物理化学入門』東京教学社 2007年第1版
参考書	P.Atkins，J.Paula著，千原秀昭，稲葉章訳『アトキンス物理化学要論』東京化学同人 2012年第5版授業で主に紹介する参考書を掲載しました．その他にも多数の著書が図書館にありますので、探してみてください。
成績評価の方法及び基準	平常試験および演習により評価する。
質問への対応	随時、受け付けます。メールも可。
研究室又は連絡先	駿河台校舎２号館４階２４２A室　高分子合成研究室 E-mail: hoshi.toru@nihon-u.ac.jp
オフィスアワー	金曜駿河台 17:00 ～ 19:00
学生へのメッセージ	はじめての用語や数式に苦手意識を持つかもしれませんが、演習を通じて総括を行います。また、授業中にも例題を扱いますので、これまで物理や数学が苦手であっても問題ありません。最後まで一緒に勉強しましょう。

2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科