2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 基礎化学工学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 栗原 清文 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L51N L52M |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 「基礎物理化学」において講義した「化学プロセスの意義や内容」,また「化学プロセスにおける物質の状態と物性との関係」を踏まえて,幾つかの化学プロセスをめぐる物質の出入量の計算法を,演習を通じて理解し,化学技術者にとって最も重要な物質収支の考え方を学ぶ.具体的な到達目標は次のようである. 1.物質収支の基本的な考え方を理解する(20%) 2.物理的操作をめぐるプロセスに物質収支を適用し,未知量を求めることができる(40%) 3.化学反応操作を含むプロセスに物質収支を適用し,未知量を求めることができる(40%) |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心とした講義形式で行うが,授業内容のより深い理解のため,出席をかねた演習な らびにレポート提出を実施する. |
履修条件 | 基礎物理化学の単位を修得済みであることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義のガイダンスとして,復習も兼ねて化学プロセスとは何か,化学技術の役割,化学プロセスにおける物質収支の重要性などを概説する. 合わせて,物質収支の考え方と収支計算の手順について説明する. |
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第2回 | 物理的操作をめぐる物質収支の第1回目として混合操作プロセスにおける物質収支の計算を行う. |
第3回 | 物理的操作をめぐる物質収支の第2回目として,混合プロセスの続きと蒸発プロセスにおける物質収支の計算を行う. |
第4回 | 蒸留プロセスにおける物質収支の計算と,物理的操作をめぐる物質収支の演習1(問題2.9)を行う. |
第5回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習2(問題2.10と2.11)を行う. |
第6回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習3(問題2.13と9.13)を行う. |
第7回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習4(問題2.12)を行う. |
第8回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の第1回目として,化学量論,限定反応物と過剰反応物の取り扱いとその物質収支を説明する. |
第9回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の第2回目として,燃焼プロセスをめぐる物質収支を説明する. |
第10回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の第3回目として,リサイクルプロセスをめぐる物質収支を説明する(例題2.11に加え,問題2.16も使用). |
第11回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習5(問題2.14と2.15)を行う. |
第12回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習6(問題9.16)を行う. |
第13回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習7(問題2.17)を行う. |
第14回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習8(問題9.17)を行う. |
第15回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習9(問題9.18)を行う |
その他
教科書 |
小島和夫,越智健二,本郷 尤,加藤昌弘,鈴木 功,栃木勝己 『入門化学工学(改訂版) 』 培風館 2012年
物質応用化学編集員会 『物質応用化学 [基礎と演習]』 培風館 2004年
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参考書 |
小島和夫 『かいせつ化学熱力学』 培風館 2001年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験70%,演習およびレポート(出席状況調査を兼ねる)30% |
質問への対応 | 講義中・終了後またはE-Mailでも受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
物質応用化学科化学工学研究室(駿河台校舎2号館2階226B室)Tel: 03-3259-0822 E-mail: kurihara.kiyofumi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
・講義中の例題の解法や,演習に計算機が必要です.必ず電卓を用意して下さい. ・化学工学の問題は一見すると複雑で,計算量も多いので,苦手意識を持つ学生がたくさんいると思います. しかし,基本的な知識や単純な発想を十分に活用していけば簡単に解くことができるのです.このことを講義,とくに演習で示していきます. |