2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 地球環境科学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 村上 雅彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L51O L52O |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 物質的な豊かさを実現した科学技術による人類の活動の拡大は、同時に地球環境維持システムに多大な影響を与え続けており、その影響が表面化しつつある。また、近年では環境のために行われたはずの行動が、かえって負荷を高める結果となることも少なくない。地球環境システムがどのように確立され、我々の活動がこれにどのように影響を与えているか?を理解することは、これからの科学技術者にとって必要不可欠である。 本講義では、地球環境の成り立ちと現状、および人類活動の影響に関して考えられるメカニズムや考え方とその問題点を理解し、今後の科学技術の方向性を模索するための基礎を養うことを目標とする。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
テキストとプリントを基に、板書主体の講義を行う。 |
履修条件 | 選択科目。専門である化学の知識を活かして地球環境の形成と人為的変化に関わる諸現象のメカニズム・考え方を理解することを目的とする。 |
授業計画
第1回 | 地球環境の成り立ち(1) 概論(人類活動と地球環境),宇宙と元素 |
---|---|
第2回 | 地球環境の成り立ち(2) 太陽系の形成,地球環境の比較惑星論的特異性 |
第3回 | 地球環境の成り立ち(3) 岩石型惑星の分化と地球環境の変遷の概略 |
第4回 | 地圏・水圏の形成と変化(1) マグマオーシャンの時代~固体地球の形成と元素の一次分別,原始大気・海洋の形成過程 |
第5回 | 地圏・水圏の形成と変化(2) 元素の地球化学的分類と元素の二次分別 |
第6回 | 地圏・水圏の形成と変化(3) ケイ酸塩化合物の構造・性質と造岩鉱物 |
第7回 | 地圏・水圏の形成と変化(4) 化学風化と土壌の形成・性質・変化,プレートテクトニクス・磁気圏の形成と光合成細菌の誕生 |
第8回 | 気圏の形成と変化(1) 大気成分の変化,炭酸の生成・解離平衡と環境水のpH,大気中での化学反応,地球大気の構造 |
第9回 | 気圏の形成と変化(2) オゾン層形成と破壊のメカニズム(ClOxサイクルとオゾンホール生成メカニズム),オゾンの分布 |
第10回 | 気圏の形成と変化(3) フロン(CFC)類の特性と規制の考え方,オゾン層破壊の現状と対策 |
第11回 | 気候システム(1) 太陽からのエネルギーフラックスと地球の熱収支と温室効果のメカニズム,赤外線と分子の相互作用 |
第12回 | 気候システム(2)~地球温暖化(1) 気候変動とその要因,気候に対するフィードバック・システム,温暖化因子とその影響,二酸化炭素の生物地球化学的循環 |
第13回 | 地球温暖化(2)~大気汚染 各温暖化因子とその影響,温暖化能・GWP,各種温室効果気体の影響と動態,二酸化炭素の生物地球化学的循環 |
第14回 | 地球温暖化(3) 二酸化炭素の生物地球化学サイクル,エアロゾルとその影響(直接効果・間接効果),対流圏オゾンの動態と気候への影響~大気汚染 |
第15回 | 地球温暖化(4) 今後の気候変動の予測,シミュレーションとその現状,気候変動対策,その他 |
その他
教科書 |
御代川喜久夫 著 『 環境科学の基礎』 培風館 2004年 第2版
|
---|---|
参考書 |
テキストの参考文献欄にあるものの他、講義内で適宜指示する。
|
成績評価の方法 及び基準 |
期末テストの結果を主として評価 |
質問への対応 | 講義中および講義の前後、またはオフィスアワーで対応 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎821号室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 18:30 ~ 19:30
|
学生への メッセージ |