2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 量子化学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 梅垣 哲士 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L51Q L52R |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 物質の性質や変化の現れである化学現象は,物質を構成する原子や電子の挙動によって支配されるため,原子や電子の状態を理解することが重要となる。これらの状態は,量子力学によって記述でき,量子力学の手法を修得することで化学現象をより深く理解することができる。本講では,量子力学の手法を化学に適用することで,原子や分子の構造,化学結合,分子の物性や化学反応性をどのように記述できるかについて学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書と板書を主体とした講義形式で行う。 |
履修条件 | 物理化学I,物理化学IIを履修が望ましい。また,三角関数,微分積分,行列など数学に関してある程度なじんでおくことが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス,量子論と波動方程式(1)量子化学に関する予備的基礎事項の概説 |
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第2回 | 量子論と波動方程式(2)エネルギーの量子論・原子のスペクトルとエネルギー準位・粒子性と波動性 |
第3回 | 量子論と波動方程式(3)波動方程式・波動関数と粒子の存在確率・定常状態と固有方程式 |
第4回 | 量子論と波動方程式(4)1次元の箱の中の粒子・波動方程式の一般化 |
第5回 | 量子論と波動方程式(5)2粒子系の運動・角運動量・測定値と期待値・交換関係と不確定性原理 |
第6回 | 原子(1)水素様原子・原子軌道の形 |
第7回 | 原子(2)多電子原子・電子スピン |
第8回 | 原子(3)原子の電子配置・周期性・励起原子とスペクトル項 |
第9回 | 近似法 |
第10回 | 多原子系の方法論とその応用 |
第11回 | 分子軌道と分子の構造(1)分子軌道法とその応用 |
第12回 | 分子軌道と分子の構造(2)軌道の混成・3中心結合と水素結合・電子エネルギー準位と光電子スペクトル |
第13回 | 分子軌道と化学反応 |
第14回 | 演習 |
第15回 | 定期試験 |
その他
教科書 |
大野公一著 『量子化学』 化学入門コース6 岩波書店 1996年 第1版
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参考書 |
中田宗隆著 『量子化学 基本の考え方16章』 東京化学同人 1995年 第1版
Donard A. McQuarrie,John D. Simon著,千原秀昭,江口太郎,斉藤一弥訳 『物理化学-分子論的アプローチ〈上〉』 東京化学同人 1999年 第1版
近藤保,真船文隆著 『量子化学』 化学新シリーズ 裳華房 2004年 第5版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験80%,演習20% |
質問への対応 | 講義中,或いは講義後,随時受け付ける。また,e-mailでの質問も受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館 1F 212号室 e-mail:umegaki.tetsuo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 09:30 ~ 18:00
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学生への メッセージ |