2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 食品工学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 高田 昌子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L51R |
クラス | 共通 |
概要
学修到達目標 | 人が生命を維持していくために必要なもののひとつに食物がある.食品の物理化学的性質お よび栄養摂取の実際について理解を深める.さらに食品工学の入門的な知識を身につけ,食品の製造や保存に関する現象を工学的に理解する. |
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授業形態及び 授業方法 |
前半は配布プリントを用いて講義し,後半は教科書を用いる.理論の説明および例題の解説 により内容が理解できるように講義する.半期間に2回の問題演習の時間を設け講義内容の理解を確認し,定期試験に向けて準備をすすめる.暗記は要求せず,内容の理解を重視した試験を実施する. |
履修条件 | 高等学校で学習した食物に関する基礎知識と簡単な微分積分が理解できていることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義概要と導入 講義の進め方,内容の概要を説明・食品とは・食品科学とは・食品の機能 |
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第2回 | 食品の成分1 食品の主要成分としての水分の役割・油脂の物理化学的性質と栄養的な価値 |
第3回 | 食品の成分2 タンパク質の構造と栄養価・糖質の構造・呈味成分 |
第4回 | エネルギー代謝 エネルギー代謝量の測定法・三大栄養素のエネルギー・食事摂取基準 |
第5回 | 機能性食品 機能性食品とは・特定保健用食品・食物繊維 |
第6回 | 平常試験・平常試験の解説 |
第7回 | 常微分方程式を用いる工学的解析 例題を通して,実際の工学的問題を数式で表す“現象の記述”の方法の説明 |
第8回 | 食品工学における反応速度論 一次反応速度を中心に,反応速度論の食品製造・保存分野への応用までの解説 |
第9回 | 食品工学における反応速度論の応用例 脂質の自動酸化速度・非酵素的褐変速度・微生物の増殖速度式 |
第10回 | 平常試験・平常試験の解説 |
第11回 | 食品の水分の収着と脱着1 水蒸気分圧と水分移動・食品の水分収着と水分活性 |
第12回 | 食品の水分の収着と脱着2 水分収着等温線と食品の保存性・吸着平衡理論の初歩 |
第13回 | 状態図の概念と水溶液の凍結物の構造 水の状態図・二成分系の共融状態図・凍結物中の水の状態と構造 |
第14回 | 食品とガラス転移 ガラスおよびガラスラバー転移の概念・食品製造と保存過程におけるガラス転移 |
第15回 | 平常試験・平常試験の解説 |
その他
教科書 |
熊谷仁・熊谷日登美・高田昌子著 『食品工学入門』 アイ・ケイコーポレーション 2005年 第1版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験 70%,出席および授業態度 30% |
質問への対応 | 講義中および講義終了後駿河台校舎2号館214号室で質問に対応する メールでの質問にも対応する |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館836号室 TEL:047-469-5312 E-mail:takada.masako@nihon-u.ac.jp (@→@) |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20 8号館836号室
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学生への メッセージ |
講義で理解しにくい部分は積極的に質問し,演習で理解できているかを確認してください. |