2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 |
バイオマテリアル
(生物化学を基礎にした材料学を学ぶ教科です)
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 櫛 泰典 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L52S |
クラス | 共通 |
概要
学修到達目標 | 近年の科学技術の発展は目覚ましく、その礎を担う材料も大きく進化を遂げてきた。 生体を取り巻くバイオマテリアルもその例外ではない。本講義では,バイオマテリアルを広義に捉え,先端医用材料から生活に密着した汎用高分子までを取り上げ,その性質等を先端研究のトピックスを交えながらわかりやすく解説する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を中心に授業を行う. プロジェクターを使用する場合も多いので、毎回講義する内容に関してプリントを配布する。 |
履修条件 | 分子生物学,生命科学II,生命科学IIIを履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業方針と基礎学力の確認 |
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第2回 | バイオマテリアルの基礎と概説 |
第3回 | 生体構成成分とバイオマテリアル |
第4回 | バイオマテリアルの社会的側面 |
第5回 | バイオマテリアルと生体との相互作用1 |
第6回 | バイオマテリアルと生体との相互作用2 |
第7回 | 免疫学(自然免疫) |
第8回 | 免疫学(獲得免疫)中間試験 |
第9回 | バイオマテリアルとしての遺伝子工学と細胞工学 |
第10回 | 再生医療(現状) |
第11回 | 再生医療(テッシュエンジニアリングに必要な物質・材料) |
第12回 | 遺伝子治療(物質・材料) |
第13回 | バイオマテリアルの設計(新しいバイオマテリアルを求めて) |
第14回 | 高度診断システム(免疫学的測定、バイオセンサー、DNAチップによる遺伝子情報解析)最終試験 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
石原一彦 畑中研一 山岡哲二 大矢裕一 『バイオマテリアルサイエンス』 東京化学同人 2003年 第2版
受講する学生は必ず上記の教科書を購入して授業に出席して下さい。
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参考書 |
中林宣男 石原一彦 岩崎泰彦 『バイオマテリアル』 コロナ社 2005年 第6版
上代淑人 監訳 『イラストレイテッド・ ハーパー生化学』 丸善出版社 2007年
田村隆明 山本雅 編集 『改訂第3版分子生物学イラストレイテッド』 羊土社 2008年
清水孝雄、工藤一郎訳 『エリオット生化学・分子生物学』 東京化学同人 1999年 第1版
松島網治、山田幸宏訳 『基礎免疫学』 エルゼビアジャパン 2007年
バイオマテリアル関連の生化学、分子生物学、免疫学の教科書を紹介しましたので、各自参考にしてください。
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成績評価の方法 及び基準 |
出席及び授業態度を重視し、2回に分けて試験をを行い総合成績を評価します。 |
質問への対応 | 講義中、講義後、或はオフィスアワーに質問してください。 メールでも質問を受付ます。その際は学生番号、名前を必ず明記して下さい。回答は講義で行います。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館2階228A室 メールアドレス kushi.yasunori@nihon-u.ac.jp 電話番号は03-3259-0798 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 18:00 ~ 19:00
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学生への メッセージ |
生体物質の殆どが高分子化合物である。高分子化学の立場と生命機能分子としての両方の役割について理解することが、非常に大切です。これらの十分な理解が次のバイオマテリアルの進歩と発展につながります。まだまだ学問的には発展途上ですが、iPS細胞の応用等、興味深い研究結果と有望な手法が次々に生まれて来ています。 |