2015年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 無機化学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 三五 弘之 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 金曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | L53C L54D |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 先ずは,核外電子の挙動を「直感的」に感じ取って欲しい. 次に,安定な電子配置と化学結合の関係を理解し,そこから生じる物質の構造をイメージできるようになることを目標とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を参照しながら,板書を中心とした授業を行う. 理解を深めるために,適宜演習を行う(宿題とすることもある). |
履修条件 | 履修条件:選択科目 「基礎無機化学」を修得(合格)していることが望ましいが,その復習からはじめるので心配せずに受講して欲しい. |
授業計画
第1回 | 化学のはじまり (1)元素の概念 (2)ドルトンの原子説からアボガドロの分子説へ |
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第2回 | 原子の構造 (1)Bohr の理論と水素原子模型 |
第3回 | (2)量子数と新しい原子模型 原子中の電子の状態を決める要因 |
第4回 | (3)元素の築き上げ Hund の法則、Pauli の排他律 電子配置による元素の分類 |
第5回 | 元素の一般的性質 (1)原子とイオンの大きさ |
第6回 | (2)イオン化エネルギー 有効核電荷 不活性電子対効果 |
第7回 | (3)電子親和力 |
第8回 | (4)電気陰性度 |
第9回 | イオン結合と結晶構造 (1)イオン結合 (2)イオン結晶の構造(限界半径比) |
第10回 | (3)結晶格子の表し方 単位格子と結晶系及びブラベ格子 (4)格子欠陥(化学量論的欠陥と非化学量論的欠陥) |
第11回 | 共有結合と分子モデル (1)ルイス構造 (2)共鳴の概念 |
第12回 | (3)原子価結合法と混成軌道 |
第13回 | (4)VSEPR理論に基づく分子の構造 |
第14回 | (5)分子軌道法の基本 |
第15回 | (6)簡単な分子の分子軌道 |
その他
教科書 |
三吉克彦 『はじめて学ぶ大学の無機化学』 化学同人 2014年 第1版
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参考書 |
必要に応じてプリントを配布する.
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験により評価する. |
質問への対応 | 講義終了後およびオフィスアワーで対応する. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館822室,sango@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp メールでの成績に関する問合せは不可 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
無機化学というよりは,「大学で学ぶ化学の出発点」といった位置づけの科目である. 気楽に受講して,しっかり「モノ」にして欲しい. |