2015年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 物性物理学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 高野 良紀 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M22O |
クラス |
概要
学修到達目標 | 固体の結晶構造と主に原子によって決められる固体の性質を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書による講義。適宜、補助資料としてプリントを配布する。 |
履修条件 | 量子力学、力学、電磁気学をよく理解しておく。 |
授業計画
第1回 | 元素と周期律(原子中の電子配置と周期表の見方) |
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第2回 | 原子の中の電子(水素類似原子のシュレーディンガー方程式の解、多電子原子) |
第3回 | 結晶構造(結晶学の歴史、晶系とブラベー格子) |
第4回 | 結晶構造(結晶点群) |
第5回 | 結晶構造(空間群) |
第6回 | 結晶面、晶帯方程式 |
第7回 | 簡単な結晶構造、X線回折(ブラッグの法則) |
第8回 | X線回折(エバルドの作図、散乱波の強度) |
第9回 | X線回折(結晶構造因子) |
第10回 | 格子振動(同一原子からなる1次元格子) |
第11回 | 格子振動(2種類の原子からなる1次元格子、3次元格子) |
第12回 | 格子比熱(原子核の振動、アインシュタイン比熱) |
第13回 | 格子比熱(デバイ比熱) |
第14回 | 金属電子論(井戸型ポテンシャル中の電子とその応用) |
第15回 | 金属電子論(周期ポテンシャル中の電子) |
その他
教科書 | |
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参考書 |
Charles Kittel 『固体物理学入門 上』 丸善 1996年 第7版
花村栄一 『固体物理学』 裳華房 1996年 第5版
物性物理学、固体物理学等の本。講義の内容を参考にして、自分に合ったものを探す。
Kittelの固体物理学入門は世界のスタンダードであるが、内容が多岐にわたっていて、計算が省略されているところが多いので、少し難しいかもしれない。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(40%)と期末試験(60%)により、総合的に評価する。 期末試験を予定しているが、講義室の空き状況により正確な実施は未定であり、平常試験への変更の可能性がある。授業でアナウンスを行う。 |
質問への対応 | オフィスアワーまたは講義終了後。 |
研究室又は 連絡先 |
6号館4階646室。 |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:20 ~ 13:10 7号館1階711D室
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学生への メッセージ |
物性物理学は、身の回りにある物質の性質を明らかにするためのものであり、現実の世界と密接にかかわっています。 |