2015年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 科学史 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 植松 英穂 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M23Q |
クラス |
概要
学修到達目標 | 電磁気学や熱力学など多くの物理学の分野は、19世紀から本格的な研究が行われ、体系化されてきた。20世紀になると相対論や量子力学が登場し、微視的世界の粒子の振る舞いも記述できるようになった。これらの物理学の成果は、科学研究の巨大化を進めることになり、社会的に様々な問題を引き起こしている。現在を知り、未来の科学技術を考えるためには、歴史的視野が欠かせない。 |
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授業形態及び 授業方法 |
PCとプロジェクター使用、講義プリント配布 |
履修条件 | 力学、電磁気学、熱学、統計力学、相対論、量子力学など基礎的な物理学を理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 科学史とは何か? |
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第2回 | ギリシャの科学 デモクリトスによる原子、アリストテレスの自然学 |
第3回 | 中世の科学と天文学の発展 プトレマイオス天文学、コペルニクス天文学、ティコ・ブラーエとケプラー、ガリレオ |
第4回 | ニュートンと『自然哲学の数学的原理』 |
第5回 | 18世紀の科学と19世紀の科学 |
第6回 | 電磁気学史 ボルタによる電流の発見、電磁と磁気の研究、遠隔作用論と近接作用論、マクスウェルによる電磁場理論の形成 |
第7回 | 熱学と統計力学史 熱の研究、蒸気機関からカルノーの理論、エネルギー保存則と熱力学の形成、気体運動論から統計力学へ |
第8回 | 量子力学史 熱放射の研究、黒体放射と量子論、光量子仮説、固体の比熱の理論、原子構造の量子論、行列力学と波動力学 |
第9回 | 相対論史 光とエーテル問題、アインシュタインの相対性理論 |
第10回 | 固体物理学I 鉱物学としての結晶の研究、結晶物理学 |
第11回 | 固体物理学II ワイスによる強磁性単結晶体の研究、ワイス磁子とボーア磁子 |
第12回 | 電子と原子核の発見 気体放電と陰極線、陰極線は粒子か波か?、原子よりも小さい荷電粒子(電子)の発見、原子構造論 |
第13回 | 核分裂の発見 中性子の発見、超ウラン元素の研究、ウラン原子核分裂の発見 |
第14回 | 原子力の軍事利用 マンハッタン計画と原子爆弾 |
第15回 | 現代科学の特徴 科学の体制化と巨大科学 |
その他
教科書 |
広重徹 『物理学史I・II』 培風館 1968年
西尾成子 『こうして始まった20世紀の物理学』 裳華房 1997年
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参考書 |
広重徹 『物理学史IおよびII』 培風館 1968年
ワインバーグ 『電子と原子核の発見』 日経サイエンス
西尾成子 『こうして始まった20世紀の物理学』 裳華房 1977年
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートで評価する。 講義の内容がレポートに反映されていることを基準とする。 |
質問への対応 | 随時、研究室にて対応 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台410B 研究室に来る場合は、事前にメールで確認して下さい。 uematsu.eisui◎phys.cst.nihon-u.ac.jp (◎は@に変えて下さい。) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 15:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
物理学の基礎用語はよく覚えておくこと |