2015年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 物理数学Ⅱ | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 藤井 紫麻見 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M42M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 物理学の諸分野で使われる基本的な数学の基礎を学び、具体的応用力を身に付ける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式 |
履修条件 | 物理数学Iで学んだ知識 |
授業計画
第1回 | 微分方程式の復習 複素関数1(複素数と演算、複素関数) |
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第2回 | 複素関数2(複素関数と正則関数の性質、複素関数の微分) |
第3回 | 複素関数3(複素積分、コーシー・リーマンの関係式) |
第4回 | 複素関数4(コーシーの積分定理、積分公式) |
第5回 | 平常試験とその解説、演習 |
第6回 | 複素関数5(ローラン展開、特異点と留数) |
第7回 | 複素関数6(留数定理) |
第8回 | 複素関数7(留数を用いた定積分の計算) |
第9回 | フーリエ解析1(フーリエ級数、フーリエ係数) |
第10回 | 平常試験とその解説、演習 |
第11回 | フーリエ解析2(フーリエ変換) |
第12回 | フーリエ解析3(ラプラス変換) |
第13回 | 偏微分方程式1(基本理論、変数分離) |
第14回 | 偏微分方程式2(物理で使われる偏微分方程式、拡散方程式、波動方程式、熱伝導方程式) |
第15回 | 平常試験とその解説、演習 |
その他
教科書 |
馬場敬之 『複素関数』 キャンパスゼミ マセマ出版社 2014年 第2版
馬場敬之 『フーリエ解析』 キャンパスゼミ マセマ出版社 2014年 第2版
馬場敬之 『偏微分方程式』 キャンパスゼミ マセマ出版社 2009年 第1版
上記は一例です。図書館や書店に足を運び、自分に合う教科書を選んでください。
またすべての内容を1冊で網羅する教科書はありません。「複素関数」「フーリエ解析」「偏微分方程式」といった単元ごとに教科書を探してください。
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参考書 |
和達三樹 『物理のための数学』 物理入門コース 岩波書店 1983年 第1版
薩摩順吉 『物理の数学』 岩波基礎物理シリーズ 岩波書店 1995年 第1版
高木貞治 『定本解析概論』 岩波書店 2010年 第1版
及川正行 『偏微分方程式』 理工系の基礎数学4 岩波書店 1997年 第1版
以上は名著と呼ばれているもので、教科書として挙げたものより高度な内容も含まれます。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験3回により評価する。ただし講義室の空き状況により正確な実施は未定であり変更の可能性がある。正確な日程等については講義中にアナウンスを行う。 |
質問への対応 | 疑問や理解できない点は、講義中に随時質問してください。同じ疑問を持つ人、同じ部分が理解できない人は必ず大勢います。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎4号館446A (fujii.shiomi @nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 09:30 ~ 10:30
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学生への メッセージ |
物理はすべて数学により記述されています。基礎的な数学が分からないと物理を正確に記述し伝えることができません。物理数学の授業と演習は、物理現象と密接に関連しているわけではありません。したがって面白くないなどの理由からおろそかにする人もいます。物理数学はあとあと2年生後期、3年生になってからじわじわと効いてきます。おろそかにすると、気がついたときには全ての科目が分からなくなっています。物理数学IIでは、高校数学と大学一般教育程度の数学から出発し、基礎的な事項の理解を重視しながら、物理で使う言語としての数学の知識を学びます。不明な点は質問して積極的に授業に参加し、必ず復習をして下さい。再度書きますが、この授業は物理の全ての科目の基礎です。 |