2015年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 原子物理学 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 仲 滋文 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M52M |
クラス |
概要
学修到達目標 | この授業では,原子物理学の歴史的な発展と,原子に関わる物理的諸問題を理解する上で必須の要素である量子力学の基本的な考え方を紹介し,原子の周期律表の意味を明らかにすることを目標とする。話題としては,原子核や現代的な原子物理の内容も含めながら,入門的講義をおこなう。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書と共に,パソコンを用いた解説やシュミレーション動画なども準備して,講義を行う。入門的性格を考えて,必要な資料は毎回準備して配布する。 |
履修条件 | 選択 予備知識:力学,電磁気学,および微積分と簡単な確率・統計を含む数学の基礎学力 |
授業計画
第1回 | 授業に必要な基礎の準備 |
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第2回 | 状態方程式から分子(原子)へ |
第3回 | 量子論の発端と新しい自然定数 |
第4回 | 電子,原子,原子核の発見からボーアの原子模型へ |
第5回 | 光量子とボーアの原子模型への補足 |
第6回 | 量子論の模索(波と粒子) |
第7回 | 量子力学の誕生(シュレディンガー方程式) |
第8回 | シュレディンガー波動方程式の諸性質 |
第9回 | 波動関数と確率解釈 |
第10回 | 確率解釈と不確定性関係 |
第11回 | 3次元空間と角運動量 |
第12回 | 角運動量と電子のスピン |
第13回 | パウリの排他律と原子の周期律 |
第14回 | 原子物理学の話題 |
第15回 | 原子物理学のまとめ |
その他
教科書 |
シュポルスキー(玉木英彦訳) 『原子物理学Ⅰ』 東京図書
マックス・ボルン 『現代物理学』 みすず 1964年
仲 滋文 『新版シュレディンガー方程式』 SGC Books P3 サイエンス社 2007年 第1版
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参考書 |
講義中にも適宜あげる。
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認のための中間ミニテスト,および定期試験を総合して評価する。 |
質問への対応 | 原則として講義中に対応。研究室でも対応。 |
研究室又は 連絡先 |
420C 電話:03-3259-0922 メール:naka@phys.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 15:00 ~ 17:00 4号館2階420C室
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学生への メッセージ |
講義を聞いたりノートをとったりするだけで満足せず,自力でプリントにある問題を解くことを心掛けて下さい。配布資料もただ綴じておくのではなく、必ず講義のメモ等を加えて、自分なりに整理して下さい。 |