2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
技術者倫理
科学技術の時代を生きるための知識と感覚
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 西塚 俊太 | 履修期 | 前期 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q24W R23P R24N |
クラス |
概要
学修到達目標 | 現代において、私たちの生活を便利なものにする技術が急速に進歩・発展しているが、そこに倫理や道徳が伴っていなければ、かえって大きな問題を様々に引き起こすことになる。そこでこの授業では、倫理学的思考が求められる具体的なケースを検討することを通じて、原理・原則と感情のバランスの取れた思考力を養っていくことを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
レジュメを使用した授業を中心とし、講義中に課すミニレポートを講義終了後に提出してもらう(優秀なレポートや興味深い観点を提示したレポートは、参考資料として次回講義時に紹介・コメントする場合がある)。ミニレポートは平常点として成績評価の中に含まれる。 |
履修条件 | ・科学技術者に求められる倫理学的思考を身につけることを目標とする学生や、ニュースで繰り返される「倫理」という言葉について考えてみたい学生。 ・高校「倫理」の知識は必要ではない。 |
授業計画
第1回 | 概論…倫理学的思考とはどのようなものだろうか。授業内容と成績評価などの説明。 |
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第2回 | 倫理学とは何か…倫理・道徳・法、それぞれの適用範囲の違いについて。 |
第3回 | 技術者倫理とは何か…原理・原則と感情のバランスの取れた主張を提示するために。 |
第4回 | 実例検討①…倫理・道徳・法が対立する事例の検討。 |
第5回 | 問題の発生源はどこか…動機が問題なのだろうか、結果が問題なのだろうか。 |
第6回 | 実例検討②…「製造物責任法(PL法)」に関する事例の検討。 |
第7回 | 実例検討③…実際に起き得る問題に対応してみよう。 |
第8回 | 数値と説得…製品の安全性を説明するためにはどのような手順を踏めば良いのだろうか。 |
第9回 | 役割と倫理①…「役割」と「責任」はどのように関係しているのだろうか。 |
第10回 | 役割と倫理②…「ひと」や「みんな」に従って「場」の「空気を読む」ことの危険性について。 |
第11回 | 実例検討④…内部告発や進言を実際に体験しながらの検討。 |
第12回 | 責任とは何か…どうすれば「責任」を取れるのだろうか/取ったことになるのだろうか。 |
第13回 | 技術と社会…「閉じ」かつ「開かれた」社会に向けて。私たちは今後、技術とどのように向き合うべきだろうか。 |
第14回 | まとめと補足 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
勢力尚雅 編著 『『科学技術の倫理学Ⅱ』』 梓出版社 2015年 第1版
当該教科書の内容は定期試験の出題対象になる(定期試験の出題形式は、初回の講義の際に説明する)。また、講義でも使用する(講義での使用形式については、初回の講義の中で説明する)。
前年度まで使用していた『科学技術の倫理学』ではなく『科学技術の倫理学Ⅱ』を使用する点に十分注意すること。
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参考書 |
講義中に適宜指示する。また、毎回レジュメを配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
期末試験(60%)と平常点(40%)の合算で評価する。 |
質問への対応 | 授業中・講義終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
大学での授業は実社会で役に立たないものでは「ありません」。講義を通じて得た思考力は必ずみなさんの一生の財産になります。この講義を通じて、現代社会の問題について倫理学的に考える力を身につけましょう。 なお、受講者数が教室の受容数を超える場合には、第一回目の講義でセレクション(受講資格抽選)を行う場合があります。 |