2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 基礎化学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 米田 哲也 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q25S |
クラス |
概要
学修到達目標 | 物質を対象にした学問が化学であり、急速な進歩とともに多くの新物質が創造されている。この物質の性質や変化を理解するには微視的(ミクロ)な原子や分子を理解することが重要である。しかし、大学レベルの知識として、これらの理解には高校までに習った原子や分子像とは異なることに注意してほしい。基礎化学では、この微視的な見方を介した無機物質や有機化合物に関わるさまざま現象の理解を目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書とスクリーンを併用した講義形式で行う。必要に応じて随時プリントを配布し,教科書により確認しながら進める。レポート課題を課すので,次週に提出すること。 |
履修条件 | 選択科目 |
授業計画
第1回 | 授業の進め方、化学のなりたち、物質とは(単体、化合物、混合物、同素体)、同位体と原子量 |
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第2回 | 原子の構造について、水素原子のスペクトル(分光) |
第3回 | 量子論と電子配置(1)・・・波動の性質と粒子の性質(ミクロの世界での運動、リュードベリー の式、ボーアの水素原子モデル) |
第4回 | 量子論と電子配置(2)・・・シュレディンガーの波動方程式、量子数、電子配置 |
第5回 | 元素の種類、周期性の理解・・・周期表、族の性質、原子半径、イオン化エネルギー、電子親 和力、電気陰性度 |
第6回 | 化学結合(1)・・・化学結合の基礎(ルイスの点電子式、オクテット則とは)、イオン結合とイ オン結晶の性質、共有結合(点電子式による理解) |
第7回 | 化学結合(2)・・・共有結合(量子論による理解)、混成軌道とは、分子の極性と形 |
第8回 | 化学結合(3)・・・配位結合、金属結合、分子間力(ファン・デル・ワールス力)、水素結合 |
第9回 | 物質の三態・・・物質の状態変化、蒸気圧、沸騰、状態図(相図)の理解、ギブスの相律 |
第10回 | 気体・・・ボイル・シャルルの法則、理想気体の状態方程式、ガス定数、混合気体、実在気体 |
第11回 | 液体・・・溶解、溶解度(固体・気体)とは、溶液の濃度表示、束一的性質(ラウールの法則 、沸点上昇と凝固点降下、浸透圧)、コロイドとは |
第12回 | 固体・・・結晶と非晶質(無定形)、結晶の種類と構造(基本格子、晶系) |
第13回 | 物質の変化(1)・・・反応速度、反応速度に影響する因子(濃度・温度・触媒)、活性化エネル ギー,反応熱 |
第14回 | 物質の変化(2)・・・酸化と還元(電子の授受)、酸化数、酸化剤と還元剤 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
長島 弘三、富田 功 『一般化学(三訂版)』 裳華房 2015年 第45版
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参考書 |
多賀 光彦 他 『【新版】教養の現代化学』 三共出版 2008年
小林 憲司 他 『化学の世界への招待』 三共出版 2009年
姫野 貞之 他 『理系学生の基礎化学』 学術図書出版社 2011年 第1版
大月 穣 『基礎の化学』 東京化学同人 2014年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70%)とレポート(30%)により総合的に評価する。 |
質問への対応 | オフィスアワーあるいは講義修了後にて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館812室、yoneda@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20 8号館1階812室
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学生への メッセージ |
化学的な現象や物質について大学で学ぶべき基礎を習得する科目です。積極的に学ぶ意欲を持って臨んでほしい。 |