2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
教養ゼミナール
子どもについて考える
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q35F Q45R |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・文化的視点や歴史的視点による子ども像を説明することができる。 ・子どもを取り巻く現代的課題について、自分なりの見解を述べることができる。 ・グループワークを通して、他者の見解を踏まえ、意見をまとめ、口頭および文章で発表することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
毎回、講義を通じて論点を示し、グループワークやグループディスカッションを通じて、発表するという形式で行う。 |
履修条件 | 子どもの世界や子どもに関する諸問題に関心を持っていること。 |
授業計画
第1回 | 子どもと大人の違い:大人から見た子どもの世界、子どもから見た大人の世界 |
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第2回 | 子どもの遊びの世界:労働と遊びの違いとは、経験と体験、時間感覚、有用性 |
第3回 | 遊びの分析:遊びの種類と分類、ホイジンガ、カイヨワ |
第4回 | 子どもの遊び場:公園、プレイパーク、秘密基地 |
第5回 | 絵本から学ぶ子どもの世界:大人が伝えたいメッセージ、子どもが受け取るメッセージ、ビブリオ・バトル |
第6回 | 児童文学から学ぶ子どもの世界:子どもの時間、ミヒャエル・エンデ『モモ』 |
第7回 | アニメから学ぶ子どもの世界:子どもと大人の境界線、宮崎駿とスタジオジブリの作品 |
第8回 | 子ども観の歴史的変遷:教育対象としての子ども、伝統社会の子どもから近代における子どもの誕生まで |
第9回 | 親子関係の変容:歴史的・社会的背景、少子化と子ども |
第10回 | 子どもと権利:子どもの権利条約、子どもの参画、子どもの居場所 |
第11回 | 子どもと福祉:18歳は大人か子どもか、児童福祉法などの法令による年齢区分、児童虐待と児童保護 |
第12回 | 子どもと少年法:少年犯罪に対する刑罰と保護、何歳から罪が問えるのか |
第13回 | 情報化社会を生きる子ども:ネット社会における人間関係の変容 |
第14回 | 情報化社会の子ども文化:メディアミックス戦略、消費を誘う遊び、テレビゲームの普及と大人たちの危惧 |
第15回 | 現代社会で大人になること:成熟社会における大人の不在、ネット社会における不透明な大人像 |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行う。
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参考書 |
是澤博昭、是澤優子 『子ども像の探究―子どもと大人の境界線』 世織書房 2012年
矢野智司 『意味が躍動する生とは何か―遊ぶ子どもの人間学』 世織書房 2006年
ニール・ポストマン 『子どもはもういない―教育と文化への警告』 新樹社 1991年
本田和子 『子ども100年のエポック―「児童の世紀」から「子どもの権利条約」まで 』 フレーベル館 2000年
山名淳 『「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ―日常の「文明化」という悩みごと 』 東京学芸大学出版会 2012年
論点の理解を深めるための図書について適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
グループワーク等への参加・発表(40%)とレポート(60%)で評価を行う。 |
質問への対応 | 講義後などに質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎:525B研究室 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 14:00 ~ 16:00
水曜 船橋 14:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
グループワークやプレゼンテーションも取り入れますので、意欲的な学生の参加を期待する。 |