2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 有機化学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 米田 哲也 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q35N |
クラス |
概要
学修到達目標 | 有機化合物は,炭素と水素を主要な構成元素とする化合物の一群である。炭素及び数種類の元素にもかかわらず膨大な数の有機化合物が存在し、かつ増え続けているが、一定の基準で整理して理解することが出来る。ここでは、“整理する方法”を理解して個別のグループの基礎的性質を学んでいく。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書とスクリーンを併用しながら講義を行なう。プリントも配布する。教科書は,主に授業内での確認と復習として使用する。レポートの提出も含めて進めていく。 |
履修条件 | 選択 基礎教育科目(共通) |
授業計画
第1回 | 1.有機化学の基礎(および授業の進め方) 1)有機化合物とは,無機化合物とは |
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第2回 | 2)有機化合物の元素分析(化学式の決定) |
第3回 | 3)異性体:構造異性体,立体異性体(幾何異性体,光学異性体:不斉炭素とその表示方法) |
第4回 | 4)有機化合物の分類とIUPAC命名法:炭素骨格による炭化水素類の分類,官能基による有機化合物の分類、慣用名とIUPAC名 |
第5回 | 2.低分子有機化合物 1)有機化合物における結合(共有結合) |
第6回 | 2)原子軌道と分子軌道,混成軌道(sp,sp2,sp3を中心に),分子の形 |
第7回 | 3)炭化水素:アルカン,アルケンおよびアルキンの名称,立体構造および性質,求電子付加 反応,石油 |
第8回 | 4)脂肪族化合物(その1):アルコール,アルデヒドとケトン,およびカルボン酸の名称と 代表的性質,求核付加反応 |
第9回 | 5)脂肪族化合物(その2):エステル(名称,エステル化反応),カルボン酸誘導体,求核 アシル置換反応 |
第10回 | 6)芳香族化合物(その1):芳香族炭化水素の名称,芳香族性,求電子置換反応(オルト-パラ配向性) |
第11回 | 7)芳香族化合物(その2):フェノール類(名称,その性質),ニトロ化合物とアミン類( 名称とその性質),酸度と塩基度 |
第12回 | 3.天然有機化合物 1)脂質:脂質とは,油脂の構成と性質,けん化価とヨウ素価,セッケンと合成洗剤,複合脂質 |
第13回 | 2)糖質:糖質とは,アノマーとは,単糖類,二糖類および多糖類の種類と構造,炭水化物 |
第14回 | 3)アミノ酸とタンパク質:アミノ酸とは,主なアミノ酸の種類と名称,タンパク質の分類, 成分と構造 |
第15回 | 4.高分子化合物 高分子化合物の定義と一般的性質 |
その他
教科書 |
大月 穣 『はじめての有機化学』 東京化学同人 2012年 第1版
主に資料を基に授業を進めるが、実際の分子の形や構造、反応機構の理解などを本書を通して確認する。
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参考書 |
齋藤勝裕,大月 穣 『わかる×わかった 有機化学』 オーム社 2009年 第1版
飯田 隆(著),南原俊夫(編) 『ライフサイエンス 有機化学』 共立出版 2002年 第2版
畔田博文,樋口弘行,川端浩之,高木幸治 『これでわかる基礎有機化学』 三共出版 2010年 第4版
「わかる×わかった 有機化学」は、低分子有機化合物だけに留まらず、高分子有機化合物、生命の化学および現代の有機化学まで概説している。「これでわかる基礎有機化学」は、官能基の反応について解説している。また、「ライフサイエンス 有機化学」は、天然物の部分を詳し
く解説している。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(70%)、レポート(30%)により、総合的に評価する。 |
質問への対応 | オフィスアワーおよび講義終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館812研究室、yoneda@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20 8号館1階812室
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学生への メッセージ |
有機化学は、衣料・食料・材料・医薬品等はもとより、生命現象にも深く係わります。どの分野にとっても、有機化学の知識は必要不可欠ですので、まずは基礎的部分を理解するために積極的に受講して下さい。 |