2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
教養ゼミナール
「つながり」の科学
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 相馬 亘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q45S |
クラス |
概要
学修到達目標 | 私たちをとりまく世界は、点(人、もの、情報など)と線(点の間の関係性)から成る複雑なネットワークです。しかし、複雑といってもまったくのデタラメではないことが、「ネットワーク科学」によって明らかにされつつあります。本ゼミナールでは、「世間は本当に狭いのか?」という問いに、最新の「ネットワーク科学」から迫ります。 |
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授業形態及び 授業方法 |
論文やテキストを輪講形式で読み進めます。参加学生が順繰りに発表者となり、論文やテキストの内容を説明します。発表者以外の学生は発表された内容について積極的に質問したり意見を述べ、理解を深めます。輪講形式で行うため、受講者数の上限は30名程度とします。 |
履修条件 | 特に予備知識を必要としません。 |
授業計画
第1回 | イントロダクション:社会・経済と物理・数学 |
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第2回 | ミルグラムの「小さな世界問題」(1):世間はどれだけ狭いのか? |
第3回 | ミルグラムの「小さな世界問題」(2):世間の広さを測ろう |
第4回 | ミルグラムの「小さな世界問題」(3):ミルグラムの社会実験の問題点とその解決法を考えよう |
第5回 | 日本での「小さな世界問題」(1):世間の狭さ(広さ)は国によって違うのか? |
第6回 | 日本での「小さな世界問題」(2):それでも社会実験は困難を極める |
第7回 | e-mailやSNSを用いた「小さな世界問題」:人間の本性? |
第8回 | グラフ理論とネットワーク科学入門:「つながり」を数学や物理で考える |
第9回 | スモールワールド・ネットワーク(1):ネットワークを特徴付ける指標 |
第10回 | スモールワールド・ネットワーク(2):世間の狭さ(広さ)を説明する数理モデル |
第11回 | スケールフリー・ネットワーク(1):特徴的なスケールが存在しない世界は至る所にある |
第12回 | スケールフリー・ネットワーク(2):その普遍性と特殊性 |
第13回 | スケールフリー・ネットワーク(3):分布を描こう |
第14回 | 「べき分布」を再現する数理モデル:いくつかのモデルを学ぼう |
第15回 | 「べき分布」を再現する数理モデルのシミュレーション:サイコロを使って簡単に「べき分布」が再現できる |
その他
教科書 |
論文やテキストのコピーを配布するので、自分で購入する必要はありません。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
授業中の発表(20%)、授業への取り組み(30%)、レポート(50%)で評価します。 |
質問への対応 | オフィスアワーに研究室へ来てください。メールでも受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎1号館4階141A室 e-mail : souma.wataru@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:10 船橋校舎1号館4階141A室
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学生への メッセージ |
社会心理学、数学、物理学の立場から、「世間は本当に狭いのか?」という問いに対する答えを見つけましょう。 |