2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 法学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 上野 幸彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R33T R34E |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人々が相互に等しく公正な社会を形成するうえで、法は不可欠なシステムです。日常生活を念頭に、もっとも基本となる日本の法律の内容にもとづいて基礎的な権利・義務を説明して、法の基本的な知識・理解の習得を目指しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書にしたがって、講義の形式で説明します。日常的な社会関係を規律するもっとも基礎的な権利・義務の内容について、身近で具体的な事例にもとづきながら、説明を行います。 |
履修条件 | とくに、ありません。(環境ライフサブメジャー・コース設置科目) |
授業計画
第1回 | 家族と法・・・われわれのもっとも自然で親密な関係は、家族に求められます。家族制度と国家との関係を踏まえて、家族法の基本原理や今日の家族関係の課題について検討します。 |
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第2回 | 婚姻と法・・・配偶関係(つまり夫婦関係)について、婚姻の成立、夫婦間の権利・義務、婚姻の解消を中心に説明します。 |
第3回 | 親子と法・・・親子関係について、法律上の親子関係の成立、親の権利義務(責任)を中心に説明し、人工生殖補助技術の利用をめぐる問題について検討します。 |
第4回 | 相続制度および遺言・・・人が死亡した場合に、その人の財産権の承継が問題となります。これが、相続です。日本法の相続と遺言の基本的なルールについて説明します。 |
第5回 | 契約と法(1)・・・契約(合意)によって当事者間に権利義務関係が形成されるわけですが、まずその主体について検討します。 |
第6回 | 契約と法(2)・・・契約が有効に成立するための一般的要件および契約の要素である意思表示について説明します。 |
第7回 | 契約と法(3)・・・契約が有効に成立した場合の法的効果について、債務不履行の場合における取扱いを中心として検討します。 |
第8回 | 財産権(1)・・・財産上の権利といった場合、人との関係で生じる債権、人と「物」との関係における物権に大別されます。それぞれの意義・特質について解説します。 |
第9回 | 財産権(2)・・・今日では、特許権や著作権などの知的財産権も重要ですので、その種類をやや整理しながら、権利の内容、権利発生の要件等について解説します。 |
第10回 | 不法行為・・・事故が起きた場合に被害者と加害者という関係が生じますが、法律上、被害者は蒙った損害の賠償を加害者に請求することができます。これに関する説明を行います。 |
第11回 | 犯罪と法・・・当事者間の賠償責任とは別に、一定の行為を対象として、法律に基づいて国が刑罰を科します。この国家刑罰権に関する基本的な原則および犯罪の一般的成立要件を説明します。 |
第12回 | 紛争処理と法・・・社会的な紛争を解決する諸方式と裁判の特徴について、検討します。 |
第13回 | 民事手続・・・人々の間に生じた権利義務に関する紛争について、その解決の諸類型を紹介したうえで、民事裁判の特質を明らかにし、その手続きの過程を説明します。 |
第14回 | 刑事手続・・・裁判員制度の施行に伴って、市民が刑事裁判に参加することになりました。刑事事件処理に関する一連の手続および刑事裁判について説明します。 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
上野幸彦・古屋等 『国家と社会の基本法』 成文堂 2015年 第3版
教科書にしたがって、講義を進めますので、是非用意してください。
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参考書 |
参考書は、授業時に随時指示します。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績の判定は、①平常試験の得点、②レポート、③ブログ課題を資料として行います。①は択一式の試験です。テキスト、ノート等の参照は許可します。②は与えられたテーマについて、1500字程度でパソコンで作成し、メールに添付して提出してください。③はブログ上の宿題で、5回程度課されます。講義時に指示しますので、ブログを閲覧して解答し、次回の講義時に配布用紙等で提出して下さい。ブログURLは、http://blogs.yahoo.co.jp/yu_juraです。①50%、②③各25%、成績に反映させます。それぞれで獲得されたポイントの合計数にしたがって、成績を付けます。 |
質問への対応 | 講義時の申し出により、4時限終了後30分程度応接します。メールでも、随時受け付けます。メールアドレスは、下記参照。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:yu_jura@yahoo.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
法は、各人を取り巻く社会関係を公正に形成する道筋を示しています。法の世界における自己の位置(権利義務)を的確に把握すれば、他者とのあるべき関係を見通すことができます。お互いに共通の法マップを開いてみましょう。 |