2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 応用心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R33Z S23D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 心理学は人間の「こころ」を科学的にとらえようとする学問である。本講義では、その基礎的知識を養うことによって、人間の心と行動の諸側面を客観的に理解していくことを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式。 必要に応じて資料を配布する。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 「心理学の基礎」とあわせて受講することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 心理学へのアプローチ -客観的学問としての「心理学」、学習の進め方、履修上の注意点 |
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第2回 | 感情・情動 -情動の種類とその表出、情動の生理的測定、知覚・認知への影響、情動の発生メカニズム |
第3回 | パーソナリティ(1) -個人差としてのパーソナリティ、パーソナリティと遺伝、パーソナリティの形成と環境 |
第4回 | パーソナリティ(2) -特性論的パーソナリティ理解、類型論的パーソナリティ理解、精神分析学とパーソナリティ |
第5回 | パーソナリティ(3) -パーソナリティ理解の難しさ、血液型性格相関説とそのトリック |
第6回 | 自己の存在と評価 -主体・客体としての「わたし」、自己への気づきと理解、アイデンティティ |
第7回 | 自己と他者の関係性 -自己開示と自己呈示、透明性の錯覚、パーソナル・スペース、テリトリ |
第8回 | 個人と集団(1) -社会的促進と社会的抑制、見知らぬ他者とのコミュニケーション |
第9回 | 個人と集団(2) -社会的手抜き、緊急事態への介入と傍観者効果 |
第10回 | 個人と集団(3) -集団圧力と同調、集団愚考、権威への服従 |
第11回 | 群集 -群集の種類とその実例、群集心理と没個性化、群衆密度と事故、集団催眠現象 |
第12回 | 災害と情報(1) -緊急事態での避難行動、パニック時の行動特徴、大災害と犯罪、大災害による心理的影響 |
第13回 | 災害と情報(2) -流言の発生、災害に関する流言の多さ、情報によるパニック |
第14回 | ヒューマンエラー -事故の背景にあるヒューマンエラー、ヒューマンエラーのメカニズム |
第15回 | 総括 -環境と人間との相互作用、心理学による日常生活の理解と応用可能性 |
その他
教科書 |
梅本堯夫・大山正・岡本浩一・高橋雅延(著) 『心理学-心のはたらきを知る』 コンパクト新心理学ライブラリ1 サイエンス社 2014年 第2版
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参考書 |
田之内厚三(編) 『ガイド 社会心理学』 北樹出版 2006年
岡村一成(監修)、藤田主一(編集) 『ゼロから学ぶ経営心理学』 学文社 2012年
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編著) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
V.E.フランクル(著)、霜山徳爾(訳) 『夜と霧-ドイツ強制収容所の体験記録(新装版)』 みすず書房 1985年
岡本裕一朗(著) 『思考実験-世界と哲学をつなぐ75問』 ちくま新書 筑摩書房 2013年
その他、授業中に適宜紹介する
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートや小テスト等の平常点(約40%)と定期試験(約60%)による |
質問への対応 | 授業前後、オフィスアワー等に受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎332A室、船橋校舎542B室 メールや電話等による問い合わせは一切不可 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 16:00
火曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
水曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
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学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるのでなく、人間の心や行動に興味を持ち、積極的に授業に臨んでほしい。また、自分自身について、そして、人間について考えながら、理解を深めてほしい。 |