2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 地球環境化学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 賢一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S23G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 物質文明により支えられ,人類は豊かで快適な生活を行えるようになった.物質文明は 自然科学によって構築されており,その一部に「化学」が存在する.しかし昨今,人間に とっての豊かで快適な生活が,地球環境の脅威となっている現状があるとされる. 本科目・地球環境化学は,地球環境に関する事柄を化学の視点から解説し,それらに 関する基礎的または応用的な知識の習得を目標とする. 本科目は,理工学部の全学生を対象とするものであるが,特に交通システム工学科 (社会交通工学科)の学生においては学習・教育目標A-IのC「専門基礎学力」の達成に 主体的に関与する科目である. |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を用いて,Powerpointを中心とした講義形式で行う. また必要に応じてプリントを配布する. 授業内で演習問題等を行う他,レポートの作成を行う場合もある. |
履修条件 | 選択科目 交通システム工学科(社会交通工学科)では「マネジメントコース」の基礎教育科目 高校で化学基礎(化学Ⅰ)および化学(化学Ⅱ)を履修していることが望ましい. 本科目は基礎的な知識をベースとした応用・発展的な内容であるので,そのことを よく理解して授業に臨むこと. |
授業計画
第1回 | 「地球環境化学」の解説として 授業の進め方/最新の研究 に関する講義を行う. |
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第2回 | 「環境科学」の解説として環境の危機/持続可能な社会 「地球環境 ①」の解説として地球大気の構造/大気の成分 に関する講義を行う. |
第3回 | 「地球環境 ②」の解説として 大気汚染物質/酸性雨 に関する講義を行う. |
第4回 | 「地球環境 ③」の解説として 大気汚染の推移/汚染物質への対策 に関する講義を行う. |
第5回 | 「水資源 ①」の解説として 水分子の構造と性質/自然界の水/資源としての水 に関する講義を行う. |
第6回 | 「水資源 ②」の解説として 上水道の水/水資源と環境/水域環境保全 に関する講義を行う. |
第7回 | 「地球温暖化 ①」の解説として 地球温暖化/赤外線と温度 に関する講義を行う. |
第8回 | 「地球温暖化 ②」の解説として 人間活動と温室効果ガス/温暖化への対策 に関する講義を行う. |
第9回 | 「オゾン層 ①」の解説として オゾン層のはたらき/紫外線とオゾン層 に関する講義を行う. |
第10回 | オゾン層 ② の解説として オゾン層破壊の化学反応 に関する講義を行う. |
第11回 | 「省エネルギー ①」の解説として エネルギーと環境/エネルギーとその変換/火力発電の効率化 に関する講義を行う. |
第12回 | 「省エネルギー ②」の解説として 燃料電池/光エネルギー変換/バイオ燃料 に関する講義を行う. |
第13回 | 「グリーンケミストリー ①」の解説として 原子効率と環境因子/理想的な触媒反応 に関する講義を行う. |
第14回 | 「グリーンケミストリー ②」の解説として 環境にやさしい工業化プロセス に関する講義を行う. |
第15回 | 平常試験およびその解説を行う. |
その他
教科書 |
荻野和子他 『環境と化学 グリーンケミストリー入門 第2版』 東京化学同人 2009年 第2版
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参考書 |
必要に応じて紹介する予定.
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験:100% とし,GPA制度の基準に従って合否および優劣を総合評価する. (出席は成績評価に含めない) |
質問への対応 | 授業前,授業終了後およびメール等で随時受け付ける. |
研究室又は 連絡先 |
研究室:船橋校舎8号館1階811室 連絡先:k-itoh@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 16:40 ~ 18:10 船橋校舎8号館811室.
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学生への メッセージ |
地球環境は複雑な事象の集合体である.それを科学で理解するためには 自然科学の各分野に関する最低限の知識は必要である.可能な限りサポートは 行うが,各人でそれを少しでも埋める努力が必須である. |