2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 心理学の基礎 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11K T12J |
クラス |
概要
学修到達目標 | 心理学は人間の「こころ」を科学的にとらえようとする学問である。本講義では、その基礎的知識を養うことによって、人間の心と行動の諸側面を客観的に理解していくことを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式。 必要に応じて資料を配布する。 |
履修条件 | 文化教養サブメジャー・コース設置科目。 「応用心理学」とあわせて受講することが望ましい。 履修を希望する学生は、初回授業に必ず出席すること(履修者を制限する場合もあるため)。 |
授業計画
第1回 | 心理学へのアプローチ -客観的学問としての心理学、「こころ」の捉え方、学習の進め方、履修上の注意点 |
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第2回 | 心理学の歴史 -哲学としての出発と独立、自然科学の影響、日本での心理学の受容、心理学の研究対象 |
第3回 | 欲求と行動(1) -無意識の発見、動機づけのメカニズム、欲求不満と葛藤 |
第4回 | 欲求と行動(2) -行動主義の考え方、生得的な行動メカニズム、後天的な「学習」のメカニズム |
第5回 | 学習と記憶(1) -認知心理学の考え方、記憶のメカニズムと忘却、感覚記憶、短期記憶とワーキング・メモリ |
第6回 | 学習と記憶(2) -長期記憶と知識、系列位置曲線、記憶の定着、記憶の変容 |
第7回 | 感覚・知覚(1) -中枢・末梢神経系の構造、感覚の種類と経験、視覚と聴覚の情報伝達メカニズム |
第8回 | 感覚・知覚(2) -刺激量と感覚量との関係性、順応、残像、対比と同化、感覚遮断 |
第9回 | 感覚・知覚(3) -色覚のしくみ、主観色、明るさや色の錯視 |
第10回 | 感覚・知覚(4) -ゲシュタルト心理学の考え方、プレグナンツの原理、主観的輪郭、幾何学的錯視 |
第11回 | 感覚・知覚(5) -奥行きを知覚するための手がかり、多義図形と「だまし絵」、動きの錯視 |
第12回 | 認知と思考(1) -選択的注意と視覚的探索、注意の限界、知覚の恒常性、文脈効果 |
第13回 | 認知と思考(2) -ボトムアップ処理とトップダウン処理、心的イメージ、認知地図、空間認知のバイアス |
第14回 | 認知と思考(3) -アルゴリズムとヒューリスティクス、推論、思考と対人認知のバイアス、ステレオタイプ |
第15回 | 総括 -環境と人間との相互作用、心理学の変遷と研究手法の高度化、「応用心理学」への誘い |
その他
教科書 |
梅本堯夫・大山正・岡本浩一・高橋雅延(著) 『心理学-心のはたらきを知る』 コンパクト新心理学ライブラリ1 サイエンス社 2014年 第2版
教養課程心理学教育研究会(編) 『教材心理学-心の世界を実験する』 ナカニシヤ出版 第4版
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参考書 |
梅本堯夫・大山正(編著) 『心理学への招待-こころの科学を知る(改訂版)』 新心理学ライブラリ1 サイエンス社 2014年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編著) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
V.S.ラマチャンドラン & S.ブレイクスリー(著)、山下篤子(訳) 『脳のなかの幽霊』 角川書店 1999年
大山正(著) 『色彩心理学入門-ニュートンとゲーテの流れを追って』 中公新書 中央公論新社 1994年
C.チャブリス & D.シモンズ(著)、木村博江(訳) 『錯覚の科学』 文芸春秋 2011年
その他、授業時に適宜紹介する
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートや小テスト等の平常点(約60%)と定期試験(約40%)による |
質問への対応 | 授業前後、オフィスアワー等に受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎332A室、船橋校舎542B室 メールや電話等による問い合わせは一切不可 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 16:00
火曜 船橋 17:00 ~ 19:00
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学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるのではなく、人間の心や行動に興味を持ち、積極的に授業に臨んでほしい。また、自分自身について、そして、人間について考えながら、理解を深めてほしい。 |