2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 倫理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 奥波 一秀 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11P |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人のこと、行為をどう見るべきか、評するべきか、うけとめるべきか? 歴史的な出来事に即して、さまざまな倫理的問題とそのための諸前提を考える。それによって、学生諸氏自身の倫理的判断の明晰化を目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
プリント・視覚教材等を適宜利用しながら講義を行う。毎回講義終了後にレスポンスカードを書いてもらい、そこで出された疑問・要望等を(次の)講義にフィードバックさせていく。 |
履修条件 | 中学ていどの歴史・社会の知識を前提とする。講義において、学生たちの事情にあわせて、適宜、歴史的背景については補足説明を行う。 |
授業計画
第1回 | 倫理学とはどういう学問か:人間存在の相互連関の事実性と、その見通しがたさ・制御不可能さがもたらす「倫理的」な諸問題について導入をはかる。 |
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第2回 | 企業倫理の問題:三菱トラックのリコール隠し問題を事例として、企業の社会的その他さまざまな水準の「責任」とはなにか、考えてもらう。 |
第3回 | 戦争において顕在化する倫理的な諸問題について概説する。 |
第4回 | 上記事例考察(1):特攻という現象の経緯と意味 |
第5回 | 上記事例考察(2):志願か指名か強制か? 自由に決める、とはどういうことか? |
第6回 | 上記事例考察(3):挙国一致のもとの一般市民の位置:久米島事件 |
第7回 | 上記事例考察(4):戦時の宣伝・教育の問題:「集団自決」問題 |
第8回 | 上記事例考察(5):構造的な問題としての徴発:兵站その他 |
第9回 | 上記事例考察(6):開戦・戦争遂行を支持する論理・心理:満蒙開拓団、分村 |
第10回 | 上記事例考察(7):大東亜共栄、五族共和などの理念と現実 |
第11回 | 上記事例研究(8):スパイ・便意兵の問題:戦時国際法の理念と限界:ニューギニアその他 |
第12回 | 戦争の総括・事後処理の問題:(侵略的な)開戦の責任/戦争遂行中の「犯罪」/敗戦の責任/戦後責任といった、基本的なカテゴリーについて理解する。 |
第13回 | 上記事例研究(1):東京裁判とBC級裁判の差異 |
第14回 | 上記事例研究(2):東京裁判の意義と限界:ブレークニーの主張とその再検討など |
第15回 | まとめ |
その他
教科書 |
『フルトヴェングラー』
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参考書 |
〓澤歩(編) 『ドイツ現代史探訪』 大阪大学出版会 2011年
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成績評価の方法 及び基準 |
学期内の(ミニ)テスト等により、総合的に判断する。最低限の基礎知識と、諸問題の的確な消化にもとづく自分なりの思考、この二点が評価のポイントとなる。 |
質問への対応 | maginost@yahoo.co.jp に連絡・質問すること |
研究室又は 連絡先 |
maginost@yahoo.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |