2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
近現代の歴史
史料で学ぶ日本近現代史
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 昇一郎 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11Q |
クラス |
概要
学修到達目標 | われわれは歴史の蓄積に上に生きている。それは無数の人びとの生きた証しである。その足 跡を客観的・反省 的に分析することを通して、正しい自己認識と他者理解に根ざした歴史認識をつくり上げることが歴史学の 目的である。本授業では、多様な史料に触れながら、現代社会と深く関連する近現代の歴史の展開過程をみ ることで、その歴史的意味と現代社会との関係を考察することをねらいとする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を基本とする(パワーポイント併用)が、適宜文献や視聴覚資料を援用して多面的 な理解を深める。 |
履修条件 | (選択) 「文化教養サブメジャーコース」対象科目 「教養教育科目」 ※社会交通工学科「両コース共通」 |
授業計画
第1回 | ガイダンス ・近現代史を考える視点 ・授業内容と方法について |
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第2回 | Ⅰ 近代国家への道 (1)維新を呼び込む風と波 (ねらい)近代への歴史的転換の要因を19世紀前半以降の内外事情から理解する (キーワード) ・幕末の内憂外患 ・尊王攘夷 ・反幕から倒幕へ |
第3回 | (2)近代化政策の光と影 (ねらい) 新国家建設の政策的特色と社会的影響について考える (キーワード) ・日本型近代化 ・天皇再生 ・富国強兵策の実相 |
第4回 | (3)国民統合の相克と模索 (ねらい) 立憲体制を目指す政治的動向を社会的経済的状況のなかで考える (キーワード) ・自由民権運動 ・国権の動向 ・立憲君主制の確立 |
第5回 | Ⅱ 近代産業社会の諸相 (1)産業と技術の進展 (ねらい) 日本における産業と技術の伝統的基盤および移入について考える (キーワード)・武士のポテンシャリティ ・欧米近代力の影響 ・基幹産業の進展 |
第6回 | (2)産業労働社会の実態 (ねらい) 近代産業社会が生んだ労働環境と産業汚染の実態について考える (キーワード) ・鉱害問題 ・工場労働問題 ・社会労働運動の発生 |
第7回 | (3)都市と社会の発展 (ねらい) 近代都市の特徴と社会構造の陽と陰について考える (キーワード) ・帝都建設 ・下層社会の実態 ・地域的格差 |
第8回 | Ⅲ 国際情勢と日本 (1)世界秩序のなかの日本 (ねらい) 新たな国際関係のなかでの日本の外交路線の模索について考える (キーワード) ・「万国公法」の世界 ・アジア的華夷秩序 ・興亜と脱亜 |
第9回 | (2)日清および日露戦争 ① (ねらい) 明治後半期の2つの対外戦争の背景と影響について考える (キーワード) ・東アジア情勢 ・外交ベクトルの指針 ・黄禍論と日本 |
第10回 | (3)日清および日露戦争 ② (ねらい) 明治後半期の2つの対外戦争の背景と影響について考える (キーワード) ・対露問題 ・対中権益問題 ・戦争観の変化 |
第11回 | (4)第1次世界大戦と日本 (ねらい) 欧州近代戦争における日本の関わりと戦後の国際関係について考える (キーワード) ・対中外交論 ・協調外交 ・ワシントン体制と日本 |
第12回 | (5) アジア・太平洋戦争 ① (ねらい) 1920年代後半における国際的経済変化と日本の対応について考える (キーワード) ・恐慌の連鎖 ・ファシズムと政治 ・日中戦争への道 |
第13回 | (6)アジア・太平洋戦争 ② (ねらい) 第2次世界大戦の要因と日本の戦時体制およびその影響について考える (キーワード) ・満州政策 ・日米開戦の背景 ・戦争の実態 |
第14回 | Ⅳ 新生の時代へ 戦後日本の理念と課題 (ねらい) 戦後の世界秩序の特色と日本の戦後改革について考える (キーワード) ・占領政策 ・民主化運動 ・戦後の国際関係 |
第15回 | 平常試験および解説 |
その他
教科書 |
使用しない。毎回参考資料等を配布する。
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参考書 |
鳥海靖 『もういちど読む山川日本近代史』 山川出版社 2013年
坂野潤治 『日本近代史』 筑摩書房 2012年
井上勝生他 『シリーズ日本近現代史(全10巻)』 岩波書店 2007年
加藤陽子 『戦争の日本近現代史』 講談社 2002年
藤井譲治ほか 『日本の歴史(近世・近現代編)』 ミネルヴァ書房 2010年
事前事後の学習に利用するのが望ましい。
その他については適宜指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験成績(70%)・レポートおよび小テスト成績(30%)を含む総合評価とし、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 授業前後随時 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎:3号館333室(℡03-3259-0961) 船橋校舎 :5号館532室(℡047-469-5229) |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:30 3号館333室
火曜 船橋 10:30 ~ 13:00 5号館532室
水曜 船橋 10:30 ~ 13:00 5号館532室
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学生への メッセージ |
「学問」とは未知への探究と既知への省察によって生まれる知の力です。それは賢く善く生きるための知恵であり実践力ともなり得るものです。「学問」と向きあえる日々を大切にして下さい。 |