2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 応用心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 博己 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11W U12A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義では,哲学から独立して136年の歴史を有する心理学の基礎分野の中から,応用的意味合いが強い分野をホットなテーマを交えて理解し,基礎知識(代表的な理論,事項,人名など)を習得することを目指す。科目「心理学の基礎」と合わせて履修することにより,心理学の基礎分野を概観する。さらに,「心理学」とはどのような学問であるのか(語源,定義,分野,研究法,歴史)を理解し,科学的な視点を身につけることを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主に板書を用い,必要に応じて教科書,資料,書画カメラ,ビデオ等を用い,数回の簡単な検査を実施する予定である。本授業では,一方通行の講義とならないよう,挙手や指名による積極的な発言を促す。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 遅刻,欠席をしないこと。履修希望者が多い場合には,初回授業にて履修者制限を行うことがある。科目「心理学の基礎」を事前に履修していなくとも履修は可能であり,履修順序は問わないが,「心理学」の基礎分野を概観し,科学的な視点を身につけるためには,科目「心理学の基礎」と合わせて履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 講義の目標,内容,成績評価の方法,注意事項の確認等。 系統発生と個体発生的発達。 |
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第2回 | 発達①:発達段階(フロイトの精神性発達理論,ピアジェの認知発達) |
第3回 | 発達②:発達段階(エリクソンのライフサイクル),発達要因(遺伝と環境) |
第4回 | 発達③:愛着(母性的養育の欠如,代理母実験) |
第5回 | 発達④知覚の発達(視覚的断崖),研究法(コホート) パーソナリティ①:パーソナリティの分類(局所論・構造論) |
第6回 | パーソナリティ②:パーソナリティの分類(類型論,特性論) |
第7回 | パーソナリティ③:パーソナリティ測定の要件(信頼性,妥当性,標準化),検査の種類 |
第8回 | パーソナリティ④:知能とは,知能の測定(ビネー式,ウェクスラー式) 社会①:他者や社会・環境が個人の態度や認知に与える影響(印象形成) |
第9回 | 社会②:〃(同調と服従,認知的不協和理論) |
第10回 | 社会③:〃(アイヒマン実験),集団内の行動やリーダーシップ(PM理論,パーソナルスペース) |
第11回 | 心理学とは①:1.「心理学」の語源,2.「心理学」の定義,3.「心理学」の分野 |
第12回 | 心理学とは②:心理学研究法(1.調査,2.実験,他) |
第13回 | 到達度の確認試験及びその解説 |
第14回 | 心理学とは③:心理学の歴史(1.世界の心理学史) |
第15回 | 心理学とは④:心理学の歴史(1.世界の心理学史・学派, 2.日本の心理学史) |
その他
教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃(編) 『心理学』 東京大学出版会 2012年 第4版
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参考書 |
井上ウィマラ・葛西賢太・加藤博己(編) 『仏教心理学キーワード事典』 春秋社 2012年
橋本泰子(編) 『ありがとう療法 入門編/実践編/体験談編/カウンセリング編/総合編』 おうふう 2014年
Edward, E.S. 内田一成(監訳) 『ヒルガードの心理学』 金剛出版 2012年 第15版
その他,必要に応じて紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業内での理解度の確認試験70%,ワーク・授業参加コメント30%。詳細は,初回授業で資料を配布して述べる。 |
質問への対応 | 授業中,授業前後に教室で受けつける。 |
研究室又は 連絡先 |
講師室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
心理学は,読心術と誤解されたり,マスメディアでは,カウンセリングや精神分析,犯罪心理など応用面がクローズアップされたりすることが多い。しかし,学問としての基礎的な心理学は,人間や,その他の動物の,行動や認知的側面を実験や調査などを通して理解し,説明する人文科学のひとつである。 |