2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 美学・宗教論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 石浜 弘道 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T12A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 救いと癒しを求めて永遠なるものを追求する私たちの避けがたい営みは、端的に美的世界と 信仰的生き方をその対象にせざるを得ない。そこで美の普遍性と癒しの形態、宗教の世界の救いの現実性を考察する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書を中心とした講義形式でおこなう。 |
履修条件 | 選択 文化教養サブメジャー・コース設置科目 総合教育科目、両コース共通 |
授業計画
第1回 | 芸術・宗教と私たちとの関わり、及びそれらをどのように理解したらよいのかを基本的に考える。 |
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第2回 | 美と芸術 美とは何か。美における真理性と虚偽性の問題および他の学問領域との比較から美の独自性を考察 |
第3回 | カントの主観主義的美学(1) 芸術の語源と分類を通しての芸術一般の概観をおこなう |
第4回 | カントの主観主義的美学(2) カントはいかにして美の普遍性を証明しようとしたか |
第5回 | ガダマーの存在論的美学のカントの主観主義的美学との違いとその特徴 |
第6回 | シューペンハウワーの哲学は芸術的救済の可能性を語っているがその妥当性は? |
第7回 | 芸術と宗教の調和と対立(1) 芸術における慰めと救いを目指して、調和という観点からーシュライエルマッハー |
第8回 | 芸術と宗教の調和と対立(2) 芸術における慰めと救いを目指して、対立という観点からープロテスタントの立場 |
第9回 | キルケゴールの実存主義と芸術批判から宗教へーー生の三段階 |
第10回 | 神の存在証明をめぐってーーカントの神の存在証明批判と道徳的証明の是非 |
第11回 | 宗教的シンボル論ーー宗教の世界の解明する方法論として |
第12回 | 宗教的愛 キリスト教のアガペーを徹底して実践したイエスの姿を考える |
第13回 | 神秘主義の世界ーー癒しとエクスタシーを通しての私たちの生の極致を考える |
第14回 | 宗教の未来 霊性という能力は人間に固有のものかーー宗教の新たな可能性 |
第15回 | 授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 |
その他
教科書 |
石浜 弘道 『芸術と宗教』 北樹出版 2012年 第三版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
全講義中難易度の高い講義に際してはリアクションペーパー等によりその理解度を確認する。また全体的な知識の理解度を定期試験で評価。総合評価は試験(70%)、リアクションペーパー内容(30%)の配点とし、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 即答できない場合はメールで回答 |
研究室又は 連絡先 |
研究室――駿河台校舎333室(主に月) 船橋校舎532室(主に火、水) メールアドレス、HP,授業時に通知 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:10 ~ 12:30
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学生への メッセージ |
芸術や宗教の世界はその経験が重要となるので、授業で学んだことに種々の方法により直接触れることが望ましい。 |