2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 科学技術と人間 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 雨宮 久美 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T12B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 今日科学はその最先端においてIT革命といわれる情報化社会を現出させ、それに添って世界は今変わろうとしている。しかし一方、地球環境問題に代表される科学技術の負の遺産が私た ちの未来を脅かしつつある。この二つの私たちが引き受けねばならない問題を踏まえつつ、今後の人類のあるべき方向を模索していきたい。 |
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授業形態及び 授業方法 |
現代の科学技術の抱える諸問題を考察しつつ、今後に科学技術の進むべき方向を模索する。特に地球環境問題、エネルギー問題、人口問題、情報化社会の問題等。授業は板書を中心とした授業形式でおこなうが、必要に応じてビデオで資料を紹介。 |
履修条件 | 選択 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 総合教育科目、両コース共通 |
授業計画
第1回 | 「科学とはなにか」「技術とはなにか」についての基本的な考え方についての考察 |
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第2回 | 現代の教養 (1)役に立つもののみが私たちが重視すべきことなのか |
第3回 | (2)エゴイズムと人生観・世界観の変化とカントの考え方の今日的意義 |
第4回 | 科学とその歴史 (1)科学革命の時代精神がもたらしたもの、ガリレイとニュートン |
第5回 | (2)近代の科学観と科学技術の実用化、ベーコンとデカルト |
第6回 | 情報モラル (1)言論・表現の自由と社会的責任、情報の果たす役割 |
第7回 | (2)インターネット時代の情報モラルーコミュニケーション活動の変容と倫理 |
第8回 | (3)日本のプライバシーに関する考え方と個人情報保護法の意義 |
第9回 | 科学技術の限界と使命 (1)ヤスパースの技術論が指摘した科学技術の特質と運命 |
第10回 | (2)科学技術社会における人間疎外の問題、チャップリンの「モダンタイムズ」 |
第11回 | (3)迫りくる危機ーー20世紀に現出した人間性を無視した科学技術と産業の悲劇 |
第12回 | (4)技術者の責任ーー今日の生態系と環境の問題への多面的な考察(有機的世界観のまなざしとspiritualityの覚醒) |
第13回 | (5)技術者の社会における新たな位置づけーー技術者に期待されている諸規範の妥当性と問題点を考えてみよう |
第14回 | 人間と科学技術と自然 地球有限主義ーー持続可能な社会は可能か。循環型(リサイクル)社会と環境。新たな科学と自然の共生を目指して |
第15回 | 授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 |
その他
教科書 |
石浜弘道、他 『科学技術と人間』 和広出版 2004年 第一版
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参考書 |
授業中に指示
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成績評価の方法 及び基準 |
全講義中難易度の高い講義に際してはリアクションペーパー等によりその理解度を確認する。また全体的な知識の理解度を定期試験で評価。 総合評価は試験(70%)、リアクションペーパー内容(30%)の配点とし、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
私たちが生きている科学時代の社会や環境に対する問題意識を常に持ちつつ授業に積極的に参加してください。 |