2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
法学
―社会生活と法(法律学・民法・刑法の基礎)―
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 髙橋 明弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T41C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講座は、履修生に法規範の構造および理論(法律学)を学習させた後に、日常生活で必要 な民法の基礎知識そして裁判員制度において要求される刑法の基礎知識を事例(相当数の判例)を題材に検討することで、社会生活において生じる問題に対処し得る能力を修得させることを目標とします。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイント等を適宜に利用しつつ講義を中心に対話形式も導入しつつ授業を行います。 これから直面する社会問題に、学生一人一人が真摯な姿勢で対処し得るための法的能力を育成するため、資料等を使いつつ社会で実際に生じた事例を示し解説をすることで、一緒に具体的な問題を解くことにします(進捗状況により、講義は、シラバス記載順序を入れ替えて行われる場合があります)。 |
履修条件 | 社会問題に関心をもつ学生の受講を歓迎します。六法、指定テキストおよび配布した資料を 必携して講義に臨んでください。講義中のあらゆる機器の使用や私語を禁止します。 |
授業計画
第1回 | 第1章 身近にある法:法の意義と法のはたらきを認識する。 第2章 科学とは:Seinの科学とSollenの科学との異同を理解する。 |
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第2回 | 第3章 自然法と実定法:法が存在する根拠と法の種類を知る(第9章憲法の基礎・第14章社会法の基礎含む)。 |
第3回 | 第4章 法源:制定法の種類および効力の優劣。 |
第4回 | 第6章 法的三段論法・第7章 法解釈技法:法の理論構造(要件と効果・法解釈・法の適用から法的結論を導く過程)を理解する |
第5回 | 第10章 民法の基礎 2法律行為:契約の成立―契約の種類(売買契約、消費貸借契約ほか)によって契約の成立要件(当事者・目的・意思表示・給付)が異なることを理解する。 |
第6回 | 第10章 民法の基礎 2法律行為:契約の有効要件(意思の欠缺と瑕疵ある意思表示)の異同を理解する。 |
第7回 | 第10章 民法の基礎 1財産権:物権とは・債権(契約)とは、物権と債権の関係を理解する。 |
第8回 | 第10章 民法の基礎 3不動産の物権変動:売買契約の成立と不動産所有権の移転、不動産所有権の移転と対抗要件(登記) |
第9回 | 第10章 民法の基礎 3動産の物権変動:売買契約の成立と動産所有権の移転(対抗要件としての引渡し) |
第10回 | 第10章 民法の基礎 5融資・保証・抵当権の設定プロセス:消費貸借契約、保証契約、抵当権の設定 |
第11回 | 第10章 民法の基礎 4契約の効力:発生した問題を解決するためのプロセス(債務不履行・危険負担・瑕疵担保) |
第12回 | 第12章 刑法の基礎:罪刑法定主義と責任主義(憲法31条)、犯罪の認定過程(故意・過失・構成要件該当性・違法性・有責性の充足)を理解する。 |
第13回 | 事例研究:放火事件を題材として検討する。P70.設例6-3、P78.CASE7-1・CASE7-2 |
第14回 | 第14章 社会法の基礎:社会法(労働法・経済法・社会保障法など)の法的根拠を理解する。 |
第15回 | 理解度テストを実施し、重点項目の解説を行う。 |
その他
教科書 |
高橋明弘 『法学への招待―社会生活と法―』 法律文化社 2013年 第1版
有斐閣・三省堂ほか 『六法』 2015年
履修生は、指定テキストと六法を購入して、講義に臨んでください。第1回目の講義前に指定テキストの「はしがき」と「法学学習ガイド」を読んでおいてください。
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参考書 |
山川一陽 『財産法を学ぶ』 法学書院 2005年 第3版
山川一陽 『財産法入門』 学陽書房 2010年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
前期最終授業時間内に行われる理解度テスト(定期平常試験)により評価します。 |
質問への対応 | 質問については、あらかじめ配布する質問票に質問内容を記載して教員に提出していただき ます。多くの学生に紹介すべきと判断した場合には、次回の講義開始時や該当する内容を講義する箇所において、一般質問事項として回答します。その他、質疑応答については、講義中、講義後の講義室や控室において行います。 |
研究室又は 連絡先 |
講義の進行を把握しつつ、適宜に告知します。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
履修生は、大学生としての認識をもって、講義に出席してください。毎講義には、履修生は 、六法、指定テキストおよび配布した資料を持参してください。講義中に各種機器を操作することや授業を妨害する行為を行った学生に対しては、受講の停止・取り消しあるいは成績に反映して厳しく対処します。 |