2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 力と運動の物理学Ⅱ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐々木 淳子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T55C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 力と運動の物理学Iで学んだ質点の力学の知識を前提として、力と運動の物理学IIでは質点系の力学、剛体の力学について学ぶ。質点系、剛体において成り立つ基本的な定理を解説し、基本的な力学現象について具体的に論ずる。また全運動量、全角運動量、力のモーメント、慣性モーメントなどの基本概念を身に付けるとともに、質点系、剛体において用いられる数学的概念や手法の習熟を目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を主体とする。学習の達成度をみるため、適宜小テストを行う。 |
履修条件 | 力と運動の物理学Iで学ぶ力学の知識を前提とする。 |
授業計画
第1回 | 力と運動の物理学Iで学んだことの総点検 座標・速度・加速度の定義、ニュートンの運動方程式、運動量 |
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第2回 | 質点系の重心(1): 重心とは何か。回転と力のモーメント。ベクトルのベクトル積 |
第3回 | 質点系の重心(2): 重心の求め方。 |
第4回 | 重心の運動: 重心の運動方程式の導出とその使い方。 |
第5回 | 重心の運動量: 各質点の運動量と重心の運動量との関係。運動量保存則 |
第6回 | 回転運動(1): 質点の回転運動をあらわすには。角速度、角加速度、角運動量。 |
第7回 | 回転運動(2): ベクトルを使った角運動量の表し方。回転の運動方程式の導出。 |
第8回 | 回転運動(3): 円軌道上を運動する質点の回転の運動方程式 |
第9回 | 回転運動(4): 角運動量保存則、中心力、惑星の運動─ケプラーの法則 |
第10回 | 回転運動(5): 質点系の回転運動を表すには。質点系の回転の運動方程式 |
第11回 | 剛体の運動(1): 剛体の運動方程式、剛体のつりあい |
第12回 | 剛体の運動(2): 固定軸のまわりの剛体の回転 |
第13回 | 剛体の力学(3): 慣性モーメントの計算のしかた |
第14回 | 剛体の運動(4): 剛体の平面運動の例題 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
授業で配布するテキストに沿って講義を進める。
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参考書 |
永田一清 著 『新・基礎 力学』 ライブラリ新・基礎物理学 サイエンス社 2005年 第1版
永田一清 編 『基礎 力学』 ライブラリ工学基礎物理学 サイエンス社 1987年 第1版
十河清、和達三樹、出口哲生 著 『ゼロからの力学1、2』 ゼロからの大学物理 岩波書店 2005年 第1版
高木隆司 著 『力学(1)、(2)』 裳華房フィジックスライブラリー 裳華房 2001年 第1版
自分にあった参考書が見つからない場合には、相談に応じます。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(50%)と授業中に行う小テスト(50%)による |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
usukura@rs.kagu.tus.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
力学を学ぶ上での予備知識をあまり必要としないような平易な解説を心掛けますが、しかし講義に出席するだけで本科目を理解することは難しいので、必ず復習をしてください。分からないときは必ず質問し、疑問はなるべくその場で解決するように心掛けてください。積極的に講義に参加してくれることを望みます。 |