2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)化学概論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 米田 哲也 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y26A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 化学は、我々の日常生活のみならず環境問題や各専門分野の理解に深く通じている。「化学概論」は、教職科目履修生(理科)を対象とした授業であり、化学教育の指導に必要となる基礎的な知識を深く理解することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書とスクリーンを併用した講義形式で行う。必要に応じて随時プリントを配布する。課題のレポート提出も含めて進めていく。 |
履修条件 | 教職過程 理科必修 |
授業計画
第1回 | 学習の進め方、化学のなりたち、物質について(単体、化合物、混合物、同素体)、同位体と原子量 |
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第2回 | ミクロな世界の運動1(水素原子の発光スペクトル、ボーアの水素原子モデル) |
第3回 | ミクロな世界の運動2(シュレディンガーの波動方程式、電子の振る舞い)、量子数、原子の中での電子配置) |
第4回 | 元素の種類とその周期性(原子やイオンの半径、イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度) |
第5回 | 化学結合の基礎(ルイスの点電子式、オクテット則)、イオン結合とイオン結晶の性質、共有結合1(点電子式による理解) |
第6回 | 共有結合2(量子論による理解とその意味)、混成軌道と分子の形、分子の極性とは(双極子モーメント) |
第7回 | 配位結合、金属結合と金属の性質、分子間に働く力(ファン・デル・ワールス力、水素結合) |
第8回 | 物質の三態・・・状態の性質と変化、蒸気圧、沸騰、状態図の読み方(ギブスの相律) |
第9回 | 気体・・・ボイル・シャルルの法則、理想気体の状態方程式、実在の気体とは |
第10回 | 液体・・・溶解(固体や気体の溶解度)、溶液の濃度の種類、束一的性質(ラウールの法則、 沸点上昇と凝固点降下、浸透圧) |
第11回 | 固体・・・結晶と無定形、結晶の種類と構造(基本格子、晶系) |
第12回 | 物質の変化・・・反応速度、反応速度に影響する因子(濃度、温度、触媒)、律速段階、活性 化エネルギー、反応熱 |
第13回 | 有機化学の基礎、有機化合物の分類、化学式(実験式、分子式、構造式)、異性体 |
第14回 | 低分子化合物(炭化水素、アルコール、アルデヒドとケトン、カルボン酸)、高分子化合物 |
第15回 | 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
特に、教科書は指定しない。
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参考書 |
多賀 光彦 他 『新版 教養の現代化学』 三共出版 2008年
小林 憲司 他 『化学の世界への招待』 三共出版 2009年
長島 弘三、富田 功 『一般化学(三訂版)』 裳華房 2012年 第45版
大月 穣 『基礎の化学』 2014年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70%)、レポート(30%)により、総合的に評価する。 |
質問への対応 | オフィスアワーは設けているが、船橋校舎なので主として講義中あるいは講義終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館812研究室、yoneda@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
教員は、指導前の科目・単元に対する理解およびその説明の仕方を十分に深めてから臨む必要があります。それゆえ、自身で調べる能力と正しい判断力を養って欲しいです。ぜひとも分野の得手不得手に関係なく、常に準備を心掛けてください。 |