2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅰ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 平田(河野) 典子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y35B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 教育目標を達成させていくには、教える内容を表面的に理解しているだけでは不十分であり、数学の諸分野に対しての深い知識が必要である。 さらに それだけではなく、 たえず授業における生徒の様子を観察して、指導方法を工夫するという姿勢を身につける必要がある。 この講義の目的は、 主に中学の学習指導要領を包括的に扱い、 その教育課程の意義および編成方法について学ぶことである。 また教材研究、 指導案作り、 模擬授業とそれらについてのグループワーク、グループディスカッションを通して効果的な指導方法を身につけることを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
学習指導要領の内容等に関する全体での講義、 グループでの討論や指導案作成、 模擬授業を通して「教育課程の意義及び編成方法」と「指導法」について学ぶ。 |
履修条件 | 教職科目の必修課目である.なおこの授業は原則として数学科の学生に対する開講とする。 |
授業計画
第1回 | この授業の到達目標と進め方。 学習指導要領全体の構成。 |
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第2回 | 教育課程の意義(「教科の目標」、 各学年の目標など) |
第3回 | 指導計画の作成と内容の取扱い。 数学的活動と教師の役割 |
第4回 | A:数と式、特に 正負の数、 有理数、 無理数など数の体系に関する中学3年間の流れを把握して、 その指導法を学ぶ。 |
第5回 | A:数と式、特に文字と式、 多項式、 方程式など文字の導入方法など代数的分野に関する流れを把握して、その指導法を学ぶ。 |
第6回 | 数と式 に関する「簡単な指導案」作成(グループディスカッッション) |
第7回 | B:図形、特に平面図形、 空間図形、 平行線、 合同など、 主に中1、中2で扱う幾何的分野の流れを把握して、 その指導法を学ぶ。 |
第8回 | B:図形、特に相似、 円の性質、 三平方の定理など中3で学ぶ幾何的分野の指導法を学ぶ。 その際に、 中1、中2で学んだ諸分野との関連させた指導を意識させる。 |
第9回 | 図形 に関する「簡単な指導案」作成(グループディスカッッション) |
第10回 | C:関数、特に比例・反比例、 1次関数、 2次関数及びそれらのグラフを通し関数の概念の指導法を学ぶ。 また 関数と方程式および不等式とを関連させた指導例を考える。 |
第11回 | 関数 に関する「簡単な指導案」作成(グループディスカッッション) |
第12回 | D:資料の活用、特に資料の散らばりと代表値、 確率、 標本調査など統計・確率分野に関する3年間の流れを把握して、その指導法を学ぶ。 |
第13回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・相互評価I (6グループに分け前半3グループの模擬授業) |
第14回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・評価II (6グループに分け後半3グループの模擬授業) |
第15回 | 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
文部科学省 『H20 中学校学習指導要領解説 数学編』 教育出版
文部科学省 『H21 高等学校指導要領解説 理数編』 実教出版
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参考書 |
必要に応じて資料を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
グループにおける学習指導細案および指導法に関するグループワークの理解度達成確認試験相当を50%、加えて個人の学習指導細案に対する評価を50%とした総合評価を行う。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
研究室およびメールアドレスは授業の際に配布 |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:00 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
優れた数学の学習指導案を作るためには、まず数学の教科内容そのものを正確に理解することから始まります。数学を深く学習し、それを踏まえたうえで指導法の研鑽を行って下さい。 |