2015年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)道徳教育の研究 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 6年 |
担当者 | 吉澤 良保 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y61B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 道徳教育についての講義内容は、人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を学校及び具体的な日常生活の中に生かしていくのに必要な道徳的心情、判断力と実践・意欲と態度を道徳の時間は元より全教育活動の中でどのように啓培していけばよいかについて理論と実践の両側面から考えていく。その際、倫理的側面を軽視し、知的側面を主とした教育を展開すると将来、取り返しのつかない社会を迎える、というセオドア・ルーズベルトの忠告を念頭に置き、教師としてこころの教育に積極的にかかわっていく必要があることを国の動向(特別の教科「道徳」の開設)をも視野に展開する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式:中学校、高等学校の教師を目指す学生にとって要請される道徳授業の基礎的・基本的な事項の習得を図るなかで、道徳授業を支える教育原理にも近接し、考究していく学修内容となる。 |
履修条件 | ・文部科学省『中学校学習指導要領 道徳編』を授業にあっては常時携行する必要がある。 ・特別の教科「道徳」についての報道、新聞記事などに関心を払うことが大切である。 |
授業計画
第1回 | 「道徳教育の理論と方法」学習の目的と授業計画:特別の教「道徳」 |
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第2回 | 特別の教科「道徳」:道徳教育を担う教師の課題 |
第3回 | 学校教育における道徳教育の歴史(1):教育勅語・修身科・教育基本法 |
第4回 | 学校教育における道徳教育の歴史(2):学習指導要領を中心に |
第5回 | 道徳教育の本質と目標:道徳性とは何か |
第6回 | 道徳授業の目標及びその意義 |
第7回 | 道徳教育の内容:自分、他者、自然、崇高、社会に関する哲学的・倫理的検討 |
第8回 | 道徳授業の指導計画(1):全体計画と年間指導計画 |
第9回 | 道徳授業の指導計画(2):学習指導案と指導の概要 |
第10回 | 道徳授業の指導理論(1):資料論を中心に |
第11回 | 道徳授業の指導理論(2):指導方法の諸理論 |
第12回 | 道徳授業における主たる発問の仕方と活動理論 |
第13回 | 道徳授業における主たる発問の仕方と勝部真長理論 |
第14回 | 外国における道徳教育の状況 |
第15回 | 補足と総括 |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領 道徳編』 日本文教出版 2008年 第1版
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参考書 |
吉澤 良保 『新訂版 人間理解と道徳教育』 日本文教出版 2007年
吉澤 良保 『生徒理解のための教育的行動学-生徒理解と道徳教育-』 日本文教出版 2006年
・『新訂版 人間理解と道徳教育』は授業に加えて、自学自習する際に参考となるものであり、講義では触れることができなかった内容も多く記載され、学修の幅と厚みを与えるものである。
・『生徒理解のための教育的行動学 -生徒指導と道徳教育-』は生徒指導を支える基礎理論について人間学的見地より記載された内容が多く、教師を目指す学生にとっては参考になる。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業毎での形成的評価(30%)レポート(10%)定期試験での到達度評価(60%)による総合により評価する。 |
質問への対応 | 質問、意見等は授業終了後、その場で受け付け、説明する。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
「なぜ、道徳の学修をするのか」という課題意識をもち、授業に積極的に臨むことを期待する。また、「特別の教科 道徳」であったり、茨城県の高等学校にあっては「道徳」が必修教科になっていることなど道徳教育にかかわる話題もあり、積極的に受講することを期待する。 |