2015年 短期大学部 シラバス - 建築・生活デザイン学科
設置情報
科目名 | 欧米の建築史 | ||
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設置学科 | 建築・生活デザイン学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 矢代 真己 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C11L |
クラス |
概要
学修到達目標 | 欧米の建築の歴史的な流れを概観し、さらに今日の建築の状況へと直接的につながる「近代建築」の特徴について重点的に説明する。時代・社会背景との関連の内で建築を読み解き、建築の造形・デザインを幅広い視野から考えることのできる力を培いたい。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業前半では古代から近世までの様式建築、後半では19世紀以降の近代建築に焦点を当て、各時代の建築様式の特徴について解説する。また、なぜそれぞれの造形表現が生まれたのか、その要因について各時代ごとに探っていく。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | イントロダクション(序論):建築史を学ぶ意義、時代区分と建築様式、ヨーロッパの地理的・文化的特徴、各回のテーマについて。 |
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第2回 | 古代の建築:「建築」の誕生 ギリシア・ローマ建築 |
第3回 | 古代から中世へ:キリスト教とはなにか 初期キリスト教建築・ビザンチン建築 |
第4回 | 中世の建築(1):「ヨーロッパ」の形成 ロマネスク建築 |
第5回 | 中世の建築(2):都市の発達 ゴシック建築 |
第6回 | 近世の建築:古典主義建築の確立 ルネサンス・バロック建築 |
第7回 | 19世紀の建築:近代社会の形成 歴史主義建築 |
第8回 | アール・ヌーボーの建築:脱歴史主義の試み |
第9回 | オットー・ヴァーグナーと実用様式:合理主義思想の胎動 |
第10回 | 生活の改革(1):アーツ&クラフツ運動・ドイツ工作連盟とバウハウス |
第11回 | 生活の改革(2):ソーシャルハウジング建設の試みの軌跡と成果 |
第12回 | 構成主義の建築:前衛芸術運動と近代建築 |
第13回 | 近代建築の巨匠(1):ル・コルビュジエと「近代建築の5原則」 |
第14回 | 近代建築の巨匠(2):ミース・ファン・デル・ローエと「ユニバーサル・スペース」 |
第15回 | 理解度確認テスト:「様式」とはなにか、建築と時代精神との関わり、建築批評への眼差し、現代における建築創造のありかた |
その他
教科書 |
日本建築学会編 『西洋建築史図集』 彰国社 1981年 第3版
矢代眞己 ほか 『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』 彰国社 2003年 第1版
必要に応じ、関連資料を配布する。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認テスト(100%)による評価。 |
質問への対応 | 授業終了後に対応する。あるいは、下記の研究室を来室されたい。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示します。 |
オフィスアワー |
木曜 船橋 16:40 ~ 17:30 5号館4階546A室
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学生への メッセージ |
スライドを多用して、さまざまな時代の建築を紹介していきます。まずは、建築のもつ「かたち」や「空間」の豊かさを知ってほしいと思います。そしてもう一歩進めて、そうした「かた ち」や「空間」がなぜ生み出されていったのか、という点に興味を広げていってください。建 築を時代や社会との関連のなかで理解し、考えていく力を培ってもらいたいと思います。 |