2015年 短期大学部 シラバス - 建築・生活デザイン学科
設置情報
科目名 | 現代建築論 | ||
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設置学科 | 建築・生活デザイン学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 田所・濱嵜 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C12R |
クラス |
概要
学修到達目標 | 建築家が誌上で発表して議論を呼んだ、建築論・設計論を各回の授業で取り上げ、それぞれの文章の意図、およびその時代背景等について解説をする。建築の設計が単なる造形や空間の創出だけでなく、社会や時代状況とのかかわりのなかで生み出されていることを各文章から読み取り、今日の建築デザインが置かれている状況と問題について理解を深める。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業各回ごとに資料を配布し、その読解と解説を中心に授業を進める。文章の要約、および論じられている内容について各回小レポートをまとめる。各文章で扱われている問題をふまえたうえで、今日の現代建築が置かれている状況について学期末にレポートを作成し、また定期試験にて解答する。 |
履修条件 | 専門教育科目(選択) |
授業計画
第1回 | イントロダクション(序論):建築作品と時代背景、建築家による論評活動、建築批評への眼差し、建築は誰のためにつくられるのか |
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第2回 | 解説授業:「イチロー的建築家像-建築のリアリティをめぐって」(伊東豊雄、2002年、『新建築』) |
第3回 | 小レポート作成:「イチロー的建築家像-建築のリアリティをめぐって」(伊東豊雄、2002年、『新建築』) |
第4回 | 解説授業:「柱は空間に場を与え、床は空間を規定する」(菊竹清訓、1963年、『建築』) |
第5回 | 小レポート作成:「柱は空間に場を与え、床は空間を規定する」(菊竹清訓、1963年、『建築』) |
第6回 | 解説授業:「『建築の解体』から『まとめの建築』へ」(石山修武・伊東豊雄、1983年、『建築文化』) |
第7回 | 小レポート作成:「『建築の解体』から『まとめの建築』へ」(石山修武・伊東豊雄、1983年、『建築文化』) |
第8回 | 解説授業:「ニヒリズムを超えて」(八束はじめ、1989年、『新建築』) |
第9回 | 小レポート作成:「ニヒリズムを超えて」(八束はじめ、1989年、『新建築』) |
第10回 | 解説授業:「建築は隔離施設か」(山本理顕、1997年、『新建築』) |
第11回 | 小レポート作成:「建築は隔離施設か」(山本理顕、1997年、『新建築』) |
第12回 | 解説授業:「パドックからカラオケへ」(隈研吾、2006年、『新建築』) |
第13回 | 小レポート作成:「パドックからカラオケへ」(隈研吾、2006年、『新建築』) |
第14回 | 解説授業:現代建築のデザインをめぐる問題について |
第15回 | レポート作成および発表会:現代建築のデザインをめぐる問題について |
その他
教科書 |
とくに用いない。テキストとする資料のコピーを各回配布する。
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参考書 |
矢代眞己・田所辰之助・濱嵜良実 『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』 彰国社 2003年
関連する資料を必要に応じ配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への取り組み状況、小レポート、また最終レポートの評価にもとづき、出席状況を勘案しながら総合的に評価する。 |
質問への対応 | 授業終了後に受けつける。あるいは、下記の研究室を来室されたい。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎5号館7階575B室(田所研究室) 連絡先はガイダンス時に通知する。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 17:00 ~ 18:00 5号館7階575B室(田所研究室)
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学生への メッセージ |
現代建築のデザインでいま何が問題となっているのか、それがどのような時代状況の変化により生まれてきたのか、という点について理解を深め、設計・デザインを行なっていくうえでの幅広い考え方を獲得したい。テキストの読解、レポート作成を繰り返すことで、文章読解力・論述力も養っていきたい。 |