2015年 短期大学部 シラバス - 建築・生活デザイン学科
設置情報
科目名 | 建築気候 | ||
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設置学科 | 建築・生活デザイン学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 吉野 泰子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C21L |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講座は建築環境工学のうち,主として「温熱」及び「空気」環境に関する事項を学習する。住まいの性能表示制度等,建築の質的向上に資するため,環境工学 Ⅱと関連して温熱・空気・光・音環境など建築にまつわる周辺環境を総合的,科学的に理解し、快適な住居空間を創造するための方策を学ぶことを目的としている。また、講義に関連した演習問題を解くことによって理解を深めると共に,映像で実生活への応用例を紹介し,身近な環境評価を試みるなど,体験学習的要素を盛り込んでいく予定である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「講義形式+演習」を主体とし、授業内容に応じ、室内で環境計測を試みる。一方、単元の性質により、視聴覚教室で映像により、机上の知識を具現化する。 |
履修条件 | 専門教育科目(選択) 「建築環境の基礎」を履修し、建築環境を体系的に理解・把握し実生活へ還元するなど、意欲的であることが好ましい。 |
授業計画
第1回 | 序論:建築環境工学とその位置付け,単位,研究紹介,演習:テクニカルビデオ(100字論文) |
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第2回 | 外的環境 都市気候,建築気候図,デグリーデイ,クリモグラフ,風配図【what's new !】 地球環境保全計画 |
第3回 | 湿り空気線図 重量絶対湿度,エンタルピー,露点温度,空気の混合 演習 :湿り空気線図を読む |
第4回 | 温熱指標と快適環境I 有効温度,グローブ温度,不快指数,PMVとPPD,Met clo値,演習 :SET等温熱評価指数 |
第5回 | 熱指標と快適環境II 環境評価,温湿度,輻射熱,気流速度,浮遊粉塵量,ガス濃度等の計測評価 |
第6回 | 教室内の環境測定 各人のclo値算定,教室内の温熱・空気質・光・音環境等の総合的な環境評価実験を含む |
第7回 | 空気の汚染と必要換気量 換気回数,換気測定法 【what's new !】環境アセスメント |
第8回 | 必要換気量の計算と室内濃度の計算, 換気量,気密測定の実際, 【what's new !】環境家計簿とは? |
第9回 | 自然換気 I 圧力差と流量,風量係数,直列・並列結合 【what's new !】住まいの通風計画 |
第10回 | 自然換気 II 風,温度による換気計算の方法 【what's new !】福祉住環境コーディネーター |
第11回 | 定常伝熱I 中空層の熱抵抗,建物の熱伝導率,熱貫流抵抗 【what's new !】断熱・気密化住宅での住まい方 |
第12回 | 定常伝熱II 熱貫流率,貫流熱量,複層壁の温度分布 【what's new !】エコライフチェック |
第13回 | レポート(学校行事) 自然エネルギー住宅(環境共生住宅)と省エネライフの実践 |
第14回 | 湿気と結露 結露の判定と結露防止対策,ビデオ鑑賞(NHK)と小論文 講義アンケート(自己点検・評価) |
第15回 | 理解度確認テスト&総評 |
その他
教科書 |
田中俊六、武田 仁、足立哲夫、土屋喬雄 『最新建築環境工学 』 井上書院 2003年 第4版
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参考書 |
日本建築学会 『建築環境工学用教材 環境編 』 丸善株式会社
日本建築学会 『住宅の環境設計データブック』 丸善株式会社
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認テスト70%,演習及びレポート30%(演習の提出を出席とみなす) |
質問への対応 | 随時可 吉野オフィスアワー:木曜日・12:15~13:15・船橋校舎5号館545A |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎:545A室(Tel:047-469-5479) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |
21世紀は常に、地球環境問題と対峙せざるをえない時代です。建築計画原論といわれる科目です。受講者の所属の如何に関わらず、環境の解るデザイナーやエンジニアを輩出したいと思っています。快適・安全・省エネ社会の基盤づくりは皆さんの手中にあります。基礎をしっかり身につけて下さい。 |