2015年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 機械材料Ⅰ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 本保 元次郎 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E11F |
クラス |
概要
学修到達目標 | 機械の構成要素である部品を作るとき、材料を選ぶのにはその特性を生かした用途に使用しなければならない。そこで、材料の性質・特性に関する基本的な知識について講義する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を主体にして、補足的にパソコンによるプレゼンテーション及び配布プリントを用いて理解度を深める。 |
履修条件 | 物理、化学に関する基礎知識を修得していること。 |
授業計画
第1回 | 機械材料入門 講義全体の概要を説明する。また、一般的な機械材料と各種性質についての概略を学習する。 |
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第2回 | 物質の構造1 原子、周期表、原子の電子配列、原子の結合、原子間力と物性 について学習する。 |
第3回 | 物質の構造2 結晶の構造、金属の結晶構造、固体の密度、結晶の幾何学、X線による結晶構造の解析、格子欠陥、アモルファス固体・準結晶について学習する。 |
第4回 | 材料の変形1 応力とひずみ、弾性と擬弾性、塑性変形、結晶のすべり変形と転位について学習する。 |
第5回 | 材料の変形2 加工硬化、すべり変形以外の変形機講、温度と変形速度の影響について学習する。 |
第6回 | 材料の強さと強化法1 材料の強さ、弾性定数と原子間結合力、結晶の欠陥と材料の強さについて学習する。 |
第7回 | 材料の強さと強化法2 合金化等による強化や複合材料の種類とその強化機構について学習する。 |
第8回 | 中間試験とその解説 物質の構造と材料の変形・強度についての試験を行い、理解度を判定する。 |
第9回 | 材料の破壊と劣化1 材料の信頼性、延性破壊と脆性破壊の違いについて学習する。 |
第10回 | 材料の破壊と劣化2 破壊靭性、疲労破壊のメカニズムおよび、腐蝕のメカニズムを学習する。 |
第11回 | 材料試験法 張試験、硬さ試験、衝撃試験、疲労試験、磨耗試験などの原理と方法について学習する。 |
第12回 | 相と平衡状態図1 状態変化の基本原理、1成分系状態図について学習する。 |
第13回 | 相と平衡状態図2 二成分系状態図、三成分系状態図の見方について学習する。 |
第14回 | 原子の拡散と相変態 固体中の原子の移動、拡散と材料、相変化と材料プロセスなどについて学習する。 |
第15回 | 理解度確認(期末)試験及びその解説 |
その他
教科書 |
金子純一、須藤正俊、菅又 信 編著 『改訂新版 基礎機械材料学』 朝倉書店 2008年 第改定1版
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参考書 |
小原嗣朗 『金属材料概論』 朝倉書店
幸田成康 『金属物理学序論』 コロナ社
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成績評価の方法 及び基準 |
中間試験30%、期末試験50%、レポート20% 出席が総時間数の5分の3(15回中9回)に満たない場合は,履修放棄扱いとし,学業成績の査定を行わない. |
質問への対応 | 下記メールにて,いつでも受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
genjiro.motoyasu@it-chiba.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
機械材料は、様々な材料の種類、特性などを理解し、実際に使用する上でその基礎となる重要な科目です。十分に理解してください。 |