2015年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 線形空間論Ⅱ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 笹尾 哲 | 履修期 | 後期 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 水曜1・2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E31U |
クラス |
概要
学修到達目標 | 行列と行列式、線形代数、代数学幾何学Ⅰ・Ⅱと学んできた線形代数学の内容を、演習を通して確実に理解し、その修得を完成させ、それらに関する様々な問題を独力で解く実力を身につけることを目標とする。本講義では、ベクトルの内積と計量、線形写像の表現行列、線形写像の像と核、固有値と固有ベクトル、行列の対角化および三角化、2次形式、ジョルダン標準形といった、線形代数学の応用として重要な種々の内容について学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
各単元の簡単な復習の後、演習 |
履修条件 | 1年次の「行列と行列式」および「線形代数」を履修していること。 |
授業計画
第1回 | ベクトルの内積、長さ、なす角 内積の定義、それを用いた長さやなす角の定義を、演習を通して正確に身につける。 |
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第2回 | グラム・シュミットの正規直交化法 正規直交系の定義、基底を正規直交基底に直す方法を、演習を通して確実に身につける。 |
第3回 | 直交補空間、正射影 様々な分野に応用される直交補空間と正射影の概念を、演習を通して正確に理解する。 |
第4回 | 線形写像の定義、全射、単射 写像の定義と意味、それが線形であるための条件を、演習を通して確実に身につける。 |
第5回 | 線形写像の表現行列 線形写像が行列で表せる事の意味とその求め方を、演習を通して確実に身につける。 |
第6回 | 基底の取り替え行列 基底を取り替えて表現行列をより簡単な行列に直す方法とその意味を演習して理解する。 |
第7回 | 線形写像の像と核 重要な部分空間である像と核の定義、意味および求め方を演習を通して確実に身につける。 |
第8回 | 固有値と固有ベクトル、固有空間 正方行列の固有値・固有ベクトルの定義と求め方を、演習を通して正確に身につける。 |
第9回 | ケーリー・ハミルトンの定理、フロベニウスの定理 固有値・固有ベクトルの様々な応用を、演習を通して考察する。 |
第10回 | 行列の三角化、対角化 固有値・固有ベクトルの重要な応用である対角化の求め方を演習して確実に身につける。 |
第11回 | 2次形式の標準形とその応用 対角化の1つの応用である2次形式の理論を、演習を通して確実に理解する。 |
第12回 | 単因子、最小多項式 対角化の発展としてのジョルダン標準形に用いられる基本事項を演習して身につける。 |
第13回 | ジョルダン標準形の定義と求め方 対角化の発展としてのジョルダン標準形の理論を、演習を通して正確に理解する。 |
第14回 | まとめと復習 線形代数学の核心部分である線形写像、対角化等をまとめて演習して正確に理解する。 |
第15回 | 理解度確認テスト |
その他
教科書 |
村上正康・野澤宗平・稲葉尚志 『演習 線形代数』 培風館 1989年 第2版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
期末試験50%、毎時間の演習・レポート・授業への取組状況等の平常点50%の総合評価。 期末試験を受験しなかった者には、原則として単位を与えない。 出席が総授業時間数の2分の1に満たない場合は、履修放棄と見なして単位を与えない。 (遅刻は2分の1回分の出席として扱う。) |
質問への対応 | 講義終了後、またはオフィスアワー(火曜日および水曜日 午前8時30分-午後1時の間の休憩時間帯)に下記の場所にて。 授業中でも、説明の分からない点についての質問も可。 積極的に質問することを望みます。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先:5号館3階539B号室(川根先生の研究室) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
問題演習への自主的・積極的な取り組みを期待します。また、自分の考えを相手に的確に分かりやすく伝えるためにはどうすれば良いのか、を常に考えながら授業に参加することを望みます。 |