2015年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 送配電工学Ⅰ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 鈴木 勝行 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E43G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 発電所から変電所、送配電網を経て需要家へ電力を輸送・配送するのが送配電である。電力輸送工学Ⅰでは,電力系統全体と送配電回路網の概要,送電回路の構成と送電特性,発電機を含む安定度特性,系統における平衡及び不平衡故障の計算法について学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
テキストを用い、それに沿って体系的に進めるが、要点については黒板を用いて詳細に説明する。また、計算問題等については例題や演習を通じて理解を助ける。 |
履修条件 | 選択 基礎電気回路,電気回路, 電気機器Ⅰを履修していることが望ましい |
授業計画
第1回 | 1年間(電力輸送工学Ⅱも含めて)に行う講義の概要 ,電気主任技術者検定試験等との関連の説明,電力系統の最近の動向について説明する。 |
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第2回 | 電力輸送工学の概要:電力輸送工学は,電磁気学,回路理論,電気機器学などを送配電系統に応用し,電力システム工学の基礎をなす。電力系統構成,送電・配電網の概要について述べる。 |
第3回 | 送電線路の基礎:導体の構造と電気的特性定数(抵抗,インダクタンス,キャパシタンス)について説明する。 |
第4回 | 送電・配電特性の基本的計算法:回路図の記法,単位法を用いた送電・配電特性計算法を学ぶ。 |
第5回 | 送電特性の基本的計算法(その2):基本方程式と円線図により送電特性について学ぶ。 |
第6回 | 調相:円線図を用いて,最大供給電力,負荷と送電電力,無効電力の関係などについて学ぶ。 |
第7回 | 同期発電機の基本:電力系統における独占的電源である同期発電機の特性について学ぶ。 |
第8回 | 系統安定度:電力系統の安定度特性と安定度向上策について学ぶ。 |
第9回 | 電圧安定度:無効電力の不平衡に基づく電圧の不安定現象と安定度向上策について学ぶ。 |
第10回 | 故障計算法(その1):巨大で複雑な電力系統の不平衡故障計算のための対称座標法などを学ぶ。 |
第11回 | 故障計算法(その2):主要な故障計算のための対称座標法の適用法を学ぶ。 |
第12回 | 故障計算法(その3):発電機端子における故障,電力回路網における故障時の計算法について学ぶ。 |
第13回 | 中性点接地方式(その1):送受電端の変圧器の中性点接地方式などについて学ぶ。 |
第14回 | 中性点接地方式(その2):中性点接地方式と故障電流,健全相電圧などについて学ぶ。 |
第15回 | 異常電圧:各種の要因で系統内に発生する異常電圧について学ぶ。 |
その他
教科書 |
小山茂夫、木方靖二、鈴木勝行著 『送配電工学』 コロナ社 1999年 第1版
上記の教科書は電力輸送工学Ⅱにおいても使う。
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参考書 |
今川三郎、宮地巌、平野忠男 『改訂送配電工学』 標準電気工学講座7 コロナ社 1990年 第1版
改訂送配電工学では,配電部門に送電部門と同等のページを割いている。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績の評価項目と評価基準は以下の通り. ①演習,②課題,③定期試験 以上3項目の評価を総合的に判断しS~Dの成績評価を行う. 出席が総授業回数の5分の3に満たない場合は履修放棄として取り扱い,学業成績の査定を行わない。 |
質問への対応 | 授業中及び終了後 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:駿河台校舎3号館2階320室 E-mail:ksuzu@ele.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
電気主任技術者試験の重要科目である。経験と申請による資格取得の際は欠かせない科目である。 |