2015年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 代数学Ⅱ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 本間 裕子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E44T |
クラス |
概要
学修到達目標 | 群、部分群を、その具体的な例をたくさん知ることによって理解します。さらに準同型写像、準同型定理を理解することを目標とします。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義のなかに適宜演習をおり込んですすめます。演習問題は、積極的に黒板に出て解答してください。数式・記号・日本語を正しく書けるようになりましょう。授業中に一人一人に小問を 出して解答してもらったり、全員に同一課題を出して提出してもらったります。これが評価の一部平常点になります。 |
履修条件 | 代数学入門Ⅰを受講していること。2次正方行列・3次正方行列の和や積について基本的な性質を知っていること。複素数について、極形式を書くことができ、ド・モアブルの定理を知っていること。 |
授業計画
第1回 | 2項演算・群の定義 群の定義をし、色々な群の例(有限群、加法群、非可換群など)をみます。 |
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第2回 | 群・半群の例 有限群の乗積表を作ります。 |
第3回 | 複素数の性質(極形式、ド・モアブルの定理、累乗根) 複素数の乗法に関する群の様々な例を解説します。そのための基礎知識を復習します。 |
第4回 | 2面体群 3次の2面体群・4次の2面体群の乗積表を作ります。 |
第5回 | 置換群 3次の対称群・4次の対称群の乗積表を作ります。 |
第6回 | 部分群 部分群の定義をし、その例を学習します。 |
第7回 | 巡回群 巡回群の定義をし、その例を学習します。 |
第8回 | 群Gの部分群によるGの類別 右類別と左類別を具体例で学びます。 |
第9回 | 正規部分群・剰余群 正規部分群の定義と性質を解説します。剰余群の定義をし例をみます。 |
第10回 | 準同型写像・同型写像Ⅰ 定義をし、準同型写像・同型写像・自己同型写像の例をたくさんみます。 |
第11回 | 準同型写像・同型写像Ⅱ 巡回群について準同型写像を構成します。 |
第12回 | 準同型定理 定理の証明をし、例をみます。 |
第13回 | 直積 2つの群の直積集合に群構造を定義します。特に2つの巡回群の直積を調べます。 |
第14回 | 演習問題 |
第15回 | 理解度確認テスト及びその解説 |
その他
教科書 |
新妻弘・木村哲三 『群・環・体入門』 共立出版 1999年
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参考書 |
栗原章 『代数学』 数理科学パースぺクティブズ 朝倉書店 1997年
永尾汎 『代数学』 朝倉書店 1990年
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成績評価の方法 及び基準 |
出席が9回以上である時に成績評価の対象とします。30分以上の遅刻。1時間以内の早退は1/2回と数えます。 平常点20点,レポートを課す場合は1回5点または10点とします。理解度確認テストはレポートの回数により80点満点または適宜な点数として合計が100点満点となるようにします。その上で、授業への能動的姿勢(演習を黒板に出て解答する・授業に貢献する積極的発言をする等)は評価し、20点を上限として加点します。60点以上を合格とし、合計が100点をこえた場合は100点にします。 |
質問への対応 | 授業中、または終了後。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に知らせます。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
抽象的な概念を理解するのに苦労すると思いますが、演習問題を解いて慣れることで克服してください。 |