2015年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 卒業研究 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 宮城・白川 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E45R |
クラス |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
【機械分野】畠沢政保:「流体工学・熱流体工学」 流体工学,熱流体工学に関する以下の三つの課題について調査をし,報告書の作成を行う。(1)管内旋回流 まっすぐな円管内に旋回をともなう流れを流入させると,旋回強度の増加とともに,軸速度・接線接線速度ともに大きく変化する。 旋回をともなう円管流れについて学ぶ。 (2)ビスコシール ねじを設けた軸を,密封液を満たしたハウジング内で回転すると非接触でシールできる。なお,低圧側から高圧側へガス巻込みが生じることがあるため,この現象について学ぶ。 (3)熱音響現象 熱から仕事(振動流れ)へ,あるいは仕事から熱へのエネルギー変換が直接できる熱音響現象について基礎から応用について学ぶ。 【機械分野】三浦浩一:「可変形状トラス」 可変形状トラスとは,アクチュエータ部材により,目的に応じてその形状を変化させることができトラス構造である。展開型の宇宙構造物やマニプレータアーム,近未来型の建造物などに応用されている.ここでは,簡単な可変形状トラスをデザインし,その運動特性や力学特性についての評価を行う。 【機械分野】宮城徳誠:「エコ社会における機械(工業熱力学・熱工学・流体工学)」 エンジンや動力機械,大型風車や小型水力発電など,さまざまな動力源が効率化が図られている。これらに関する論文や企業の技術レビューなどを文献調査し,報告書をまとめる。 また,テーマによっては簡単な構想設計を行っても良い。 【電気電子分野・情報分野】井上文雄:「Javaを用いた画像処理に関する研究」 立体物の形状や三次元位置の計測を「画像」から行うことを総称して「三次元画像計測」と呼ぶが,その手法には様々なものがある。ステレオ立体計測による三次元構造の解析を通じて,画像処理・ロボットビジョンの基礎を身につける。 【電気電子分野】早川朝康:「高分子樹脂の物性」 電気用絶縁材料の種類の中に高分子樹脂が多く利用されている。この樹脂は高い周波数を扱う導線に,高い電圧に耐える絶縁材料に軽く長持ちする材料として幅広く利用されている。樹脂の変質および劣化を検出する方法は人間の安全・安心な生活を維持するために特に必要です。私自身が長年研究してきた事にどのような計測法を利用したかを説明して物の性質と計測法を学ぶ。 【電気電子分野・情報分野】香取照臣:「ソフトウェアシステムの構築」 応用情報工学を志す者を対象に、電子情報工学科4年、応用情報工学科3年と合同で、授業での先生役とソフトウェアシステムの構築を行う。多くの先輩からいろいろな意見を頂戴できるので、自然と取り組むべき態度も身に付く。 詳しくは http://tkl.ecs.cst.nihon-u.ac.jp/jsotsuken.htm を参照のこと。 【情報分野】駒田智彦:「アルゴリズム入門」 最も重要なプログラミング作成能力は,優れた「アルゴリズム」(処理手順)で目的を達成することである。個々のプログラミング言語の文法を理解することは重要であるが(例えばC言語において for 文をどのように使うのかなど),優れたアルゴリズムの作成能力を身につけなければ,プログラミングをマスターしたことにはならない。 ここではロボット「レゴマインドストーム」をプログラミングにより思うとおりに動かすことを通して,今までに学んできたプログラミングの総まとめを行う。各回の実施報告書を作成し,参加者間で共有する。このことを通して,「資料収集・実施・結果をどのように記録とし残すのか」,「それがどうしたら他人に伝わるのか」の基本を身につける。全体の総まとめの報告書も作成するものとする。 【物理学分野】山田賢治・前田知人:「物理学とは何か─基礎概念を理解するために」 物理学は,自然に関する知識や法則の単なる寄せ集めではなく,基礎概念と原理・法則を土台として築き上げられた理論体系である。ここでは,物理学を本格的に学んでいく上で必要となる様々な基礎知識(又は常識)について,まず始めに学習する。その後,物理学の基本的な考え方とその定式化,そしてその応用の仕方について,具体的な物理現象を取り上げて学んでいく。 【数学分野】白川幸子:「教材研究と数学科教育法」 高等学校の数学での生徒達のつまずきの多い課題や,わかりづらい難しいと思われる課題について調査し,わかりやすく教えるための工夫を考え,研究する。教材を作成して模擬授業を行い,生徒達からの声をきき改善し,数回繰り返した後,より適切な指導案を作成する。その研究成果をパワーポイントに整理し,報告,発表する。 【数学分野】山口雄仁:「数学理論とその応用」 「ゼロからわかる数学」という教材を用いて素数の性質,合同式,その応用である公開鍵暗号について輪講形式で勉強していく。この素材は難しい計算は出てこないが,大学の数学で必要なものの考え方,数学的発想法を学ぶことのできるよい課題である。 さらにそれと並行して,各自で数学・数理科学関連のテーマを選び,それについて調べて成果を発表する。これは,資料調査・発表資料作成・発表方法などについて経験を積むことを目的としたものである。 |
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学修到達目標 | 登録している主専攻分野に属する研究テーマを選択し,担当教員の指導の下に研究する。 卒業研究を通じて,研究・開発手法,解析,報告書作成,プレゼンテーション等,社会で必要とされる基盤的能力を身に付ける。 |
授業形態及び 授業方法 |
選択したテーマごとに指導教員の指示に従い,調査・研究を進める。 指導教員や学生同士のディスカッション及び調査・研究の進ちょく状況や成果の報告・発表について,随時又は定期的に行う。 |
履修条件 | 専門教育科目/必修 |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
(1) 日常の研究態度,研究発表,卒業課題等により,総合的に評価する。 (2) 出席回数が総授業回数の5分の3(9回)に満たない場合は,履修放棄として取り扱い,学業成績を評価E(判定不可)とする。 |
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質問への対応 | 各担当教員の研究室において,随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
畠沢政保:5号館3階537A号室,hatazawa.masayasu@nihon-u.ac.jp 三浦浩一:5号館4階549B室,miura@mech.cst.nihon-u.ac.jp 宮城徳誠:5号館4階547A室,miyagi.norimasa@nihon-u.ac.jp 井上文雄:4号館4階441A号室,inoue.fumio@nihon-u.ac.jp 早川朝康:5号館3階535B号室,hayakawa.tomoyasu@nihon-u.ac.jp 香取照臣:5号館3階536号室,katori@tkl.ecs.cst.nihon-u.ac.jp 駒田智彦:4号館4階442号室,komada.toshihiko@nihon-u.ac.jp 山田賢治:4号館4階441B号室,yamada.kenji@nihon-u.ac.jp 前田知人:4号館4階441C号室,maeda.tomohito@nihon-u.ac.jp 白川幸子:7号館2階726号室,shirakawa.sachiko@nihon-u.ac.jp 山口雄仁:5号館3階538B号室,eugene@gaea.jcn.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (畠沢,早川,山田,白川),13:20~14:50 (井上),16:40~17:40 (駒田)
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (三浦,前田,白川),16:40~18:10 (井上)
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (早川,香取),12:30~13:15 (山口),16:40~17:40 (駒田)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (畠沢,三浦,宮城,山田)
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (前田),12:30~13:15 (山口),18:10~19:00 (宮城)
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学生への メッセージ |