2015年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 分子生物学 | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 井口 律子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K11R |
クラス |
概要
学修到達目標 | 分子生物学は、生命体を分子レベルで理解していこうとする研究分野である。この講義では細胞分子生物学と遺伝子工学の内容を学ぶ。生命の最小基本単位である細胞と、その体構成成分の核酸とタンパク質につき、構造と機能から解析し、疾病の分子生物学的理解、遺伝子工学の基礎と応用について解説する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講議形式で授業を行う。教科書を使用し、適宜プリントを配布する。課題レポートを課す。 |
履修条件 | 生命科学概論・生命科学・生化学・生物有機化学の講義内容を確認し理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 講議計画の説明:分子生物学とは何か・セントラルドグマ |
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第2回 | 細胞の構造と機能:原核細胞と真核細胞・細胞内小器官・共生進化説 生体構成成分:タンパク質・核酸の構造と機能 |
第3回 | DNA・遺伝子・染色体・ゲノム 核酸の細胞内局在・イントロン・エクソン |
第4回 | DNAの複製:原核細胞と真核細胞の複製機構・修復 |
第5回 | DNAからRNAへの転写 |
第6回 | RNAからタンパク質への翻訳:コドン・タンパク質の細胞内輸送:シグナルペプチド |
第7回 | 遺伝子発現の調節:転写調節因子・ラクトースオペロン |
第8回 | 平常試験1及びその解説 |
第9回 | 分子進化学:DNAの変異・エキソンシャフリング・トランスポゾン |
第10回 | 腫瘍と癌:発癌機構・癌遺伝子・癌抑制遺伝子 遺伝病:染色体異常・遺伝子治療・遺伝子診断 |
第11回 | 遺伝子工学:修飾酵素・宿主・ベクター |
第12回 | 遺伝子工学:ライブラリー・遺伝子の解析方法(DNAの塩基配列・サザンブロット) |
第13回 | 遺伝子工学:PCR法・有用タンパク質の生産 |
第14回 | 遺伝工学:遺伝子組み換え生物・クローン生物・再生医療 |
第15回 | 平常試験2及びその解説 |
その他
教科書 |
菅原二三男 『第4版(原書7版) マクマリー 生物有機化学 生化学編』 丸善出版株式会社 2014年 第4版
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参考書 |
秋久俊博・長田洋子 『生体分子化学』 共立出版株式会社 2008年 第2版
日本分子生物学会 編 『21世紀の分子生物学』 東京化学同人 2011年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験と課題レポートにより評価する。 出席が総授業時間数の5分の3に満たない時は、履修放棄とみなし成績の査定を行わない。 授業開始時より30分を過ぎた遅刻は、2分の1回分の出席として扱う。 |
質問への対応 | 授業時間内及び授業終了後に、教室で質問を受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業時に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
この講議を通して生命とは何かを学び、各自の生命観確立の一助となればと思います。また、新聞やテレビの生命科学に関するニュースに関心を持ち、内容を理解するよう努めて下さい。 |