2015年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 機器分析 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 小川 惠三 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K42R |
クラス |
概要
学修到達目標 | 機器分析は主に物理的現象を利用した分析で、物理化学、無機化学、有機化学で学んだ元素や化合物の構造や性質に関する知識が活かされます。これまでの学習内容を振り返りながら、その知識を応用する術を学びます。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
授業計画に基づいて毎回配付する資料とスライドを使って解説し、実際の応用例もを併せて紹介します。 |
履修条件 | 物理化学概論、分析・無機化学概論、有機化学概論、生命科学概論、物理化学Ⅰ、無機化学Ⅰ、分析化学Ⅰ、有機化学Ⅰ、および基礎物理学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 序論:授業全体の概要とトピックス |
---|---|
第2回 | 機器分析とは:化学的分析法と物理的分析法、機器分析の意義・社会的役割 |
第3回 | 電磁波分析:電磁波の種類,光と物質の相互作用 |
第4回 | 電磁波分析:赤外吸収分光 |
第5回 | 電磁波分析:紫外・可視分光法 平常試験および解説 |
第6回 | 分離分析:クロマトグラフィーの分離の原理と理論・検出、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、ペーパークロマトグラフィー |
第7回 | 有機分析:核磁気共鳴の原理とスペクトルの意味 |
第8回 | 有機分析:質量分析法の原理とスペクトルの意味 |
第9回 | 無機、元素分析法:原子分光分析法、誘導結合プラズマ発光分析 |
第10回 | 顕微鏡:光学顕微鏡 分解能と開口率 平常試験および解説 |
第11回 | 顕微鏡:電子顕微鏡と元素分析。 電子線入射で起こる現象 |
第12回 | 試料処理とデータ処理。 分解能が決まる要因 |
第13回 | X線:X線を利用した分析、X線入射で起こる諸現象 |
第14回 | X線:X線回折、蛍光X線、X線光電子分光 平常試験および解説 |
第15回 | 薬学部分析センター見学 |
その他
教科書 |
特に定めません。分析の基本理論は変わりませんので、授業に参加する傍ら、各自に合う本を図書館で探して下さい。
|
---|---|
参考書 |
津村ゆかり 『よくわかる最新 分析化学の基本と仕組み』 秀和システム 2009年 第1版
日本分析化学会九州支部編 『機器分析入門 改訂第3版』 南江堂 1996年 第3版
化学同人編集部 『実験データを正しく扱うために』 化学同人 2007年 第1版
基本理論は変わりませんが、機能や応用範囲は日々進歩しています。図書館などで新しい本を開いて最新の技術に接して下さい。また、個々の分析法についての本も多数あります。
|
成績評価の方法 及び基準 |
授業への取り組み状況(20%)、授業中に行う演習(20%)、平常試験と理解度確認テスト(60%) 出席が総授業時間数の3/5に満たない場合は履修放棄とみなし、成績の査定を行いません。 |
質問への対応 | 授業後の教室。 左記以外にオフィスでの質問も受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 8号館3階835A号室。 電話 内線5477 メールアドレス ogawa.keizou@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:10 ~ 13:20 小川惠三
|
学生への メッセージ |
機器分析は、化学、バイオ、半導体など多くの産業界で常時利用されており、非常に実用的な分野です。実際の機器に触れる前に、基礎をしっかりと学んで下さい。 |