2015年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 |
思想史
多様な世界観理解のための哲学思想
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 雨宮 久美 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N53D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 現代思想の源流を形成した人生観と世界観とは何かの基礎と基本を学ぶことで、現今の多種多様な思想があることへの興味を持っていただき、多種多様な人間関係への柔軟な考えを身につけていただく。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
資料配布により、テキストの理解の手助けとし、毎回の板書でさらに解説を加える。全5回、テキストに掲載されている問題を解いて提出する。 |
履修条件 | 高校卒業程度の世界史と国語の知識。文章表現技術。 |
授業計画
第1回 | 講義の進め方、日頃の勉強の仕方、到達度確認試験の形式の説明及び採点基準の説明。テキストのはしがき解説及び思想と人間生活、歴史、文化との関連を知る。 |
---|---|
第2回 | 経験論と社会哲学の思想:自然科学の進歩に貢献した思想と、社会システムを把握する思想の始 り。合理論と汎神論の思想:迷信、俗信打破に連なる思想のはじまりを知る。 |
第3回 | 啓蒙哲学の思想:神から人間解放へ連なる思想形成。特に合理的思想の普及に役立った、ものの見方と考え方の拡大を促す。 |
第4回 | モラリストの思想:人間理解への進展に役立った思想形成。深化する人間解釈と人間能力の限界 の自覚を促す思想を知る。 |
第5回 | 認識論の思想:人間の認識に関する内面的能力の探究思想。外部世界と内部世界の分化と統合の問題に関する思想を知る。 |
第6回 | 道徳哲学の思想:国歌と社会の秩序へのアプローチと、その解釈。秩序形成の過程、仕組みならびに意義を知る。 |
第7回 | 理性批判の思想:人間感情の肯定とその讃歌に関する思想。理性の不安定性の指摘と悟性の欺瞞性の暴露の思想。自然体の肯定との関係を知る。 |
第8回 | 観念論の思想:理性批判による理性の正しい使用法の思想。世界の中に潜在する理性に関する具体的表現の特色を知る。 |
第9回 | 科学的社会主義の思想:人間労働の意義の発見と、労働関係における人間の尊厳の意味の提示。経済社会構造の欠陥の指摘と、理想社会の提案を知る。 |
第10回 | 功利主義の思想:快楽主義思想の復権による、資本主義社会での人間解釈。快楽における質と量に関する思想を知る。 |
第11回 | 実証主義の思想:理論だけでなく実証による世界理解の思想。理論と実践の統合への行程を表示する思想。社会解釈の前進のありかたを知る。 |
第12回 | 実存主義の思想:個人のあり方と生き方を、現実存在として把握する思想。個の独自性と全体的把握法との葛藤、自己認識への深化へのいざないを知る。 |
第13回 | 現象学の思想:事物、事柄への真実探求を促す思想。事象そのもへの接近方法に関する反省的方法、事象の外面世界と内面世界の峻別を知る。 |
第14回 | 理解度確認テスト及びその解説:さらに社会に役立つか役立たないかの区別基準を提示した実用主義思想の解説資料の配布。 |
第15回 | 理解度確認テスト及びその解説:さらに現代思想の源流のまとめと現今の思想概略の解説資料の配布。 |
その他
教科書 |
長江弘晃 『自然ロギカの諸問題』 DTP出版 2008年 第3版
半期で終了できる全76頁のテキスト。本文中の英文は、各思想家が我々に贈る人生や世界に関するメッセージである。テキストを入手したら、各自で翻訳を試みることを期待する。
|
---|---|
参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
講義出席点20点 レポート提出1回:10点 授業内理解度確認試験:60点 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
5号館講師室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
欠席する場合は、必ず理由をつけて後日でも提出してください。課題はよく考え、自分でまとめてから提出してください。講義中に紹介する文庫本は、講義終了まで1冊は読んでみてください。 |