2015年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 |
名著講読
言語による表象文化研究
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 市川 浩昭 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N53N |
クラス |
概要
学修到達目標 | 言語活動による芸術文化表現、すなわち文学(小説・物語・詩歌)、演劇、映画の各ジャンルの作品鑑賞と理解を通して人間理解を深めることを目的とする。特に、理系の学生諸君に言語(母国語)理解の重要性の再認識と、さらにはさまざまな言語文化テクストを介しての芸術や他者理解を深めることの意義の周知を目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
言語による表象文化、ここでは文学作品、演劇作品、および映画作品の鑑賞と批評を講義形式で行うこととする。小説、演劇、映画と各ジャンルごとにその特徴と意義を講義するが、毎回必ず日本や外国の詩歌作品を取り上げて、作品の背景にある文化や民族や時代性などについて紹介する。 |
履修条件 | 特に予備知識を求めることはない。とにかく取り上げる作品に対してしっかりと向き合うことが、まずは最も必要とされる要件である。なお、平常点算定のために毎講義ごとにリアクションペーパーの提出を求める。なお出席を重視する。講義全体の実時間の三分の二以上の出席を義務付ける。 |
授業計画
第1回 | 講義についての全体像の説明。また評価方法の説明。表象文化の意味について説明する。ー受講者は必ず出席すること- |
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第2回 | 言語表象文化研究1ージャンルの説明。小説、詩歌、演劇、映画それぞれの表象文化についての特徴と特質についての説明する。詩歌鑑賞1。 |
第3回 | 言語表象文化研究2-小説ジャンルの研究1。ここでは近代以降の日本文学および外国文学作品を取り上げて説明する。小説解説。(例)森鷗外「高瀬舟」。詩歌鑑賞2。 |
第4回 | 言語表象文化研究3-小説ジャンルの研究2。小説読解。芥川龍之介「羅生門」の作品読解と理解を通じて、主題と意味について説明する。詩歌鑑賞3。 |
第5回 | 言語表象文化研究4-物語ジャンルの研究3。物語読解。主題とその特質。グリム童話「ラプンツェル」の作品理解と読解。民話採集とグリムによる改変の問題。詩歌鑑賞4。 |
第6回 | 言語表象文化研究5-映画ジャンルの研究1。映像文化解説。図像と映像の違い。演劇と映画の違い。ディズニー「塔の上のラプンツェル」鑑賞。詩歌鑑賞5。 |
第7回 | 言語表象文化研究6-映画ジャンルの研究2。「塔の上のラプンツェル」鑑賞。ディズニー作品の特質を考える。詩歌鑑賞6。 |
第8回 | 言語表象文化研究7-映画ジャンルの研究3。「塔の上のラプンツェル」鑑賞。グリムとディズニー版との比較を介して、その特徴を考える。詩歌鑑賞7。 |
第9回 | 言語表象文化研究8-映画ジャンルの研究4。「塔の上のラプンツェル」鑑賞。グリムとディズニー版との比較を介して、ディズニーの特徴を考える。詩歌鑑賞8。 |
第10回 | 言語表象文化研究9-演劇ジャンルの研究。シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」を取り上げる。演劇についての説明。シェイクスピアについての説明。詩歌鑑賞9。 |
第11回 | 言語表象文化研究10-演劇ジャンルの研究。シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」を取り上げる。自然の他者性について考える。。近代における心の発見とは。詩歌鑑賞10 |
第12回 | 言語表象文化研究11-演劇ジャンルの研究。シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」を取り上げる。人間の愚かさ、とは何かについて考える。詩歌鑑賞11。 |
第13回 | 言語表象文化研究12-演劇ジャンルの研究。三谷幸喜「笑の大学」を取り上げる。悲劇と喜劇。演劇のおける近代と現代。社会と人間の縮図。 |
第14回 | 言語表象文化研究13-演劇ジャンルの研究。三谷幸喜「笑の大学」を取り上げる。演劇における言葉の意義。現代劇とは。 |
第15回 | 理解度確認テストとその解説。 |
その他
教科書 |
シェイクスピア作 松岡和子訳 『ロミオとジュリエット』 ちくま文庫版シェイクスピア全集 ちくま文庫(筑摩書房)
講義で必要となるものだから、必ず購入すること。なお、上記作品はほかにも翻訳があるので、もしそれらを所蔵している場合は、一度相談をしてほしい。
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参考書 |
参考書は、講義中に紹介する予定である。
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成績評価の方法 及び基準 |
素点評価とする。出席点及び平常点(リアクションペーパーによる)20%。課題レポート30%。試験50%の総合評価。 |
質問への対応 | リアクションペーパーもしくは毎回の講義後の時間。とにかくわからないこと、疑問に思うことはどんなことでも質問してほしい。月曜日午前、駿河台校舎・水曜日午後、船橋校舎でも受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
言語を基盤とする表象文化の講座です。これまで、文学作品や演劇などにあまり触れてこなかったという人にもわかりやすく説明するつもりです。言語による芸術に触れることは、人間性を豊かにするばかりでなく、よりよく人間を理解する上でも必要なことです。半期ですが、意欲的に講義に参加してほしいと思います。 |