2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土木構造学特論Ⅵ
(非線形連続体力学)
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 塩尻 弘雄 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 水曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A35A A36A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 現在のコンピュータによる構造物、地盤、流体等の解析の基盤となっている、固体や流体等を、統一的に扱う連続体力学について、大変形も考えて、連続体力学を構成する応力・歪み、連続体の一般的支配方程式、弾性体、弾塑性体等の構成式と方程式について理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主として、Power Point,配布プリント、板書きで説明する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部で材料力学、あるいは有限要素法を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業の進め方、学習目標、評価法,および数学的表現の基礎となるベクトルとテンソルについて説明 |
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第2回 | 座標変換と不変量、固有値など、ベクトルとテンソルの特に重要な基本的性質についてさらに説明 |
第3回 | 連続体の各種方程式の表現のためのベクトルとテンソルの微分と積分について説明 |
第4回 | 連続体の変形の表現とそれから導かれる変形テンソルについて説明 |
第5回 | 微小変形および有限変形での連続体の歪みテンソル、速度テンソルについて説明 |
第6回 | 微小変形および有限変形での応力の概念と、性質、数学的表現について説明 |
第7回 | 応力の微分とそれを用いた平衡方程式について説明。 |
第8回 | 超弾性の構成式について説明 |
第9回 | 線形でない応力と歪み関係の代表的関係式である弾塑性構成式について、微小変形および有限変形の場合んついて説明 |
第10回 | 時間的に変化する応力と歪み関係を表わすため、構成式の時間微分について説明 |
第11回 | 時間的に変化する応力と歪みの代表的関係式である、粘弾性と粘塑性について説明 |
第12回 | 連続体の支配方程式が帰着する、境界値問題について説明 |
第13回 | 支配方程式の解法の基礎となる、仮想仕事の原理について説明 |
第14回 | オイラー法にとラグランジュ法等運動の表わし方について説明 |
第15回 | 授業の内容の総括と課題を説明 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
社団法人日本塑性加工学会 『非線形有限要素法』 コロナ社 1997年 第1版
中村喜代次、森教安 『連続体力学の基礎』 コロナ社 1998年 第1版
EA de Souza Neto他著、寺田賢二郎監訳 『非線形有限要素法』 森北出版会社 2012年 第1版
基礎理論が簡潔に述べられている。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題(レポート)による。 |
質問への対応 | 水曜12:20-14:50(その他の時間はメール等で予約)339号室 |
研究室又は 連絡先 |
メールhirooshio@M.jcnnet.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:20 ~ 14:50 339号室
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学生への メッセージ |
近年の構造物の設計等は、コンピュータで行われるが、その基礎理論を理解して使用する必要がある。連続体理論は、それらコンピュータによる解析の基礎となっているので、理解してもらう事が望まれる。 |