2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土木構造学特論Ⅴ
鋼構造物の疲労と破壊、維持管理とマネジメント
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小西・高木 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A45A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 新設鋼構造物の設計、施工に必要な基礎知識、既設鋼構造物に発生する損傷(疲労、座屈、破壊など)を制御する技術、供用後に発生する損傷や劣化を調査し、診断する点検・診断技術と失われた性能を回復、向上する補修・補強対策の概要、既設構造物の効率的な管理に機能するストックマネジメント(リスクマネジメント含む)について学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義型式。パワーポイント及び教科書を使って講義を行なうが適宜講義資料を配布する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
材料力学、応用力学、構造力学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 鋼構造物の技術史 (小西) |
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第2回 | 鋼の力学的性質 (小西) |
第3回 | 引張部材、曲げ部材の強度と設計 (小西) |
第4回 | 圧縮部材の座屈と座屈設計 (小西) |
第5回 | 破壊力学 (小西) |
第6回 | 継手の種類と特徴 (小西) |
第7回 | 溶接構造の疲労設計 (小西) |
第8回 | 損傷・劣化の要因と機構 (髙木) |
第9回 | 劣化予測と寿命 (髙木) |
第10回 | 維持管理の概要と考え方 (髙木) |
第11回 | 構造物の点検と健全度診断 (髙木) |
第12回 | 構造物の補修と現状 (髙木) |
第13回 | 構造物の補強と現状 (髙木) |
第14回 | ストックマネジメントとライフサイクル (髙木) |
第15回 | 特別講義(三木・髙木) |
その他
教科書 |
三木千壽 『 『鋼構造』』 共立出版 2000年
鋼構造の基礎を学び、設計、施工、維持管理について理解することができる。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
三木千壽 『橋梁の疲労と破壊』 朝倉書店 2011年
土木学会 編 『アセットマネジメント導入への挑戦』 技報堂出版 2007年
依田 照彦,高木千太郎 『橋があぶない』 ぎょうせい 2010年
いずれの書籍も既設構造物に発生する代表的な損傷を理解し、実務に活かす知識を学ぶと同時に、構造物の代表施設である橋梁の現状を容易に知ることができる。
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成績評価の方法 及び基準 |
宿題(講義終了後に課題設定、講義時に提出)50%、最終レポート50% |
質問への対応 | 講義時間およびメールで受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
小西:konishi@tcu.ac.jp 高木:takasent@tecmex.or.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
国内外で問題となっている社会基盤施設の整備、維持管理、大規模修繕・更新の現状を知り、今後に役立つ講義内容である。 |