2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土木構造学特論Ⅲ
(鋼橋の設計とメンテナンス、長寿命化と環境対策)
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 宮崎 正男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A53A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 土木構造物のうち、特に鋼製橋梁についての全般的な知識を吸収するとともに、その維持管理や長寿命化の考え方を具体的な事例から学ぶ。また、耐震・免震・制震工学、耐風工学、防音・防振対策の現状と課題を学習するとともに、今後の方向付けを討議する。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
・講義では特に教科書は使用しない。必要資料は事前に配布する。 ・パワーポイントやビデオを使用し、ビジュアル化した講義を行う。 ・パワーポイント資料は毎講義時に配布する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
講義のあったその日のうちに、与えられた資料の重要事項を十分に復習し、理解できなかった点は次回講義までに質問すること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス及び橋梁を取り巻く環境 社会インフラとして求められる橋梁とは |
---|---|
第2回 | 橋梁に関する基礎知識 発展の歴史、各種構造形式、設計から架設までの流れ、将来構想 |
第3回 | 鋼道路橋の計画論 各種構造形式の特徴、構造計画、床版計画、防錆・防食計画、架設計画 |
第4回 | 計画及び設計時に留意すべきポイント 設計条件、下部構造や架設工法との整合性、防錆設計などの確認、トラブル事例紹介 |
第5回 | 鋼橋の製作方法 材料、切断、溶接、組立、塗装、輸送等の最新技術、品質確保のための製作各段階検査技術 |
第6回 | 架設技術と施工管理のチェックポイント 各種架設工法、施工管理の実際、トラブル防止の決め手とは |
第7回 | 鋼橋の保全と調査・点検技術 老朽化が進む橋梁の安全性評価、最新の橋梁健全度診断技術 |
第8回 | 補修・補強による鋼橋の長寿命化 長寿命化対策の実施事例、長寿命化対策のポイント |
第9回 | 鋼橋の耐震・免震・制震工学 各々の設計法の評価、各設計法の実施事例紹介 |
第10回 | 被害事例に学ぶ橋梁の耐風工学 想定外を作らぬための事故原因究明 |
第11回 | 耐風性照査と制振対策、強風低減対策 動的・静的照査法、各種対策事例とそのメカニズム |
第12回 | 橋梁の耐風設計法 設計風速の取り扱い、各種風荷重の使用方法、照査方法 |
第13回 | 鋼鉄道橋の騒音防止対策 新幹線及び在来線における橋梁騒音防止技術 |
第14回 | 鋼道路橋の防音・防振・低周波音対策 防音対策、防振対策、低周波振動対策と技術開発 |
第15回 | まとめ 技術の発展と橋梁技術者の役割 |
その他
教科書 |
使用しない
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
関連資料を随時配布する
|
成績評価の方法 及び基準 |
提出レポートの内容で評価する |
質問への対応 | 授業中に随時受付ける。また、メールにても受付ける |
研究室又は 連絡先 |
授業時に指示する |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
授業に積極的に出席し、技術者・研究者として必要な橋梁工学全般に関する最新の知識や考え方を学んで欲しい。 |