2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築材料特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 中田 善久 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C26A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 設計図書の一部である特記仕様書を中心に,これを作成する設計者あるいは,これを基に工事を進める設計監理者や施工監理者に必要とされる能力を養うために行うものである。主として,鉄筋コンクリートに関して,設計図書の一部に当る特記仕様書を中心として,建築物における建築材料の役割と性能を学習する。また,設計図書から施工段階に行われる技術などと品質管理と保証について学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式で授業を進める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特になし |
授業計画
第1回 | 概論:授業内容と進め方 |
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第2回 | 施工の役割と関係性:施工と他の職業との関係性について概説する。 |
第3回 | 立場と役割:建築主事,設計者,工事監理者,施工者の役割と仕事について概説する。 |
第4回 | RC建築物の要求性能:建築基準法,住宅品質確保法とJASS5の要求性能の考え方について概説する。 |
第5回 | コンクリートの基礎知識(1):ヤング係数,耐久性,呼び強度について概説する。 |
第6回 | コンクリートの基礎知識(2):使用性,ヤング係数,NewRC式について概説する。 |
第7回 | 地下工事:根切り,山留め,杭,水中コンクリートについて概説する。 |
第8回 | 型枠:型枠の種類,構成,乖離剤の種類,側圧などの使用と考え方について概説し,せき板の存置期間,支保工の存置期間の仕様と型枠工事の検査方法について概説する。 |
第9回 | 鉄筋:鉄筋の種類,径,加工寸法,定着,あきなどの仕様と考え方について概説し,鉄筋のかぶり厚さ,継ぎ手方法などの仕様と鉄筋工事の検査方法について概説する。 |
第10回 | コンクリート(1):構造体強度補正値,フレッシュコンクリートの試験頻度について概説する。 |
第11回 | コンクリート(2):コンクリートの運搬,ひび割れについて概説し,レディーミクストコンクリートの種類とそれに用いられるセメント,骨材などの品質について概説する。 |
第12回 | コンクリート(3):レディーミクストコンクリートの発注と受入検査および施工管理について概説する。 |
第13回 | 建築基準法12条3項に基づく建築工事施工計画と報告について概説する。 |
第14回 | 環境管理:建設副産物,マニフェスト,リサイクル計画について概説する。 |
第15回 | 課題の提出と解説 |
その他
教科書 |
『別冊 円滑に進めるためのRC工事のポイント』 建築技術 2009年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事』 日本建築学会 2009年 第13版
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成績評価の方法 及び基準 |
課題の評価に基づいて評価する。 |
質問への対応 | 授業後,メール,在室時に対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
中田研究室(駿河台校舎5号館566-A室) tel:03-3259-0698 e-mail:nakata@arch.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
学生が設計事務所等にインターンシップに行ったときに,特記仕様書を理解しておかないと建築材料の選定などの設計業務やその仕様から建築現場の工事監理業務を行うときに支障が生じるために,この科目は必要である。 |