2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 鉄筋コンクリート工学特論 | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 白井 伸明 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C35A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 兵庫県南部地震を契機として、従来の仕様規定型設計法から性能規定型の設計法に移行しつつある。本講座では、限界状態を考慮した鉄筋コンクリート造建築物の性能評価に関する考え方や設計の流れが理解できることを目標とする。また、既存構造物の耐震診断の考え方についても学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は講義形式とし、教科書、配布資料、パワーポイントを利用して基礎理論から始め、次に具体的な事例を紹介しながら解説する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
応用力学、構造力学、鉄筋コンクリート構造、構造設計、振動論等に関する学部での講義内容を十分に理解していることが望まれる。 |
授業計画
第1回 | 性能設計入門: 建築構造物の性能設計および耐震診断・補強の概念(例えば、SEAOC VISION 2000, ATC-40) |
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第2回 | スペクトル解析入門: 記録地震動の応答スペクトル |
第3回 | 鉄筋コンクリート構造の地震動に対する応答値推定手法: 限界耐力計算法(その1) |
第4回 | 鉄筋コンクリート構造の地震動に対する応答値推定手法: 限界耐力計算法(その2) |
第5回 | 鉄筋コンクリート構造の限界状態と限界値: 安全限界、使用限界、修復限界(その1) |
第6回 | 鉄筋コンクリート構造の限界状態と限界値: 安全限界、使用限界、修復限界(その2) |
第7回 | 既存鉄筋コンクリート構造の耐震診断・補修・補強(その1) |
第8回 | 既存鉄筋コンクリート構造の耐震診断・補修・補強(その2) |
第9回 | 震災鉄筋コンクリート構造物の損傷と残存耐震性能評価(その1) |
第10回 | 震災鉄筋コンクリート構造物の損傷と残存耐震性能評価(その2) |
第11回 | 性能評価指針の鉄筋コンクリート構造への適用(その1)または関連英文論文の輪講 |
第12回 | 性能評価指針の鉄筋コンクリート構造への適用(その2)または関連英文論文の輪講 |
第13回 | 性能評価指針の鉄筋コンクリート構造への適用(その3)または関連英文論文の輪講 |
第14回 | 性能評価指針の鉄筋コンクリート構造への適用(その4)または関連英文論文の輪講 |
第15回 | 鉄筋コンクリート構造物に関する性能設計の現状の問題点と今後の展望 |
その他
教科書 |
教科書は使用せず、必要な場合は適宜関連資料を配布
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
日本建築学会 『鉄筋コンクリート造建物の耐震性能評価指針(案)・同解説』 丸善株式会社 2004年 第1版
建築研究振興協会編 『鉄筋コンクリート造建築物の性能評価ガイドライン』 技報堂出版 2008年 第1版
三橋博三ほか 『コンクリートのひび割れと破壊の力学-現象のモデル化と制御-』 儀報道出版 2010年 第初版
授業開始時に必要に応じて指示するか、プリントを配布
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成績評価の方法 及び基準 |
プレゼンテーション(20%)、レポート等(80%)を総合的に評価する。 |
質問への対応 | 定期的なオフィスアワー以外に、適宜メイルによる予約受付を行い質疑に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:駿河台校舎5号階6階567A室 Tel: 03-3259-0708 Mail: shirai@arch.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 13:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
鉄筋コンクリート構造の性能評価型設計法や耐震診断・補強について学習してみませんか。 |